荒井由実が「いちご白書をもう一度」という学生運動に関する歌を作詞作曲した時、よく学生運動と参加した人間の感情をとらえることが出来たなと感じるわけであるが、この曲は1975年に発表されている。「いちご白書」とは1970年に公開されたアメリカの映画であるが、この映画からイメージを膨らませて作ったのだろう。 「就職が決まって、髪を切ってきたとき、もう若くないさと、君に言い訳したね」言い訳出来ずに、一…
中虚にて気球群みな霞む 山口誓子 天寒し気球を縛す綱ありて 岡本眸 氷霰のかなた気球の沈み浮く 西東三鬼 野を渡り春に飽きたる気球ゆく 中村苑子 夕景や降ろす気球のあたま一つ 三橋敏雄 陸は夕焼バルーンのこるはどこの町ぞ 中村草田男 麗かや卯月の空の軽気球 日野草城 メーデーや空の広告気球に風戯れ 山口誓子 めつぶれば夕爾あくれば春の気球 安住敦…