春風に髪を靡かせ街を行く
ひらひらとハンカチの木や春の風 福澤乙 春の風天女の民話残る村 秋田直己 吹き戦ぐ春風目覚め心地よく アロマ 仏像の胸なめらかや春の風 山野惣一郎 竹林の光と影に春の風 早崎泰江 春の風名を成す橋のゆるき反り 鈴鹿仁 野を渡り来る早春の風の色 玉置かよ子 春の風ほらえっとあれなんだっけ 塩見恵介 晩春の風の捲れりグラビア誌 松本三千夫 …
ひらひらとハンカチの木や春の風 福澤乙 春の風天女の民話残る村 秋田直己 吹き戦ぐ春風目覚め心地よく アロマ 仏像の胸なめらかや春の風 山野惣一郎 竹林の光と影に春の風 早崎泰江 春の風名を成す橋のゆるき反り 鈴鹿仁 野を渡り来る早春の風の色 玉置かよ子 春の風ほらえっとあれなんだっけ 塩見恵介 晩春の風の捲れりグラビア誌 松本三千夫 …
丸薬を包む甘さや春の雪 山田禮子 築地より佃へいそぐ春の雪 保坂加津夫 春の雪味ほんのりと雛あられ アロマ 山荘の夕べ明るき春の雪 加古みちよ つちのこの棲むと云ひけり春の雪 鬼頭桐葉 醤油の香りの蔵に春の雪 田村すゝむ いちめんに屋根光りをり春の雪 熊谷みどり 日が照って野山一面春の雪 アロマ 春の雪竹しなや…
さくら狩り羅漢の一人混じりをり 宮澤さくら 自分史の角かどにある桜かな 山元志津香 みんなして西行桜に埋もれる 中林明美 手のひらにはづませてみる八重櫻 野口光江 悠久の翳をしだるる夕桜 加藤汀 滝桜枝撓わせ午後の風吹く アロマ 桜咲き琵琶湖疎水の赤煉瓦 藤原浩 舞ひしきる桜浄土の中にあり 加藤汀 桜満ち高遠の空うすぐもり 勝…
どこか水たばしつてゐる若葉寺 淵脇護 瞑想の一と刻温泉に若葉が香 服部菰舟 山肌に若葉戦いで瑞々し アロマ 綱一本に決むる県境若葉風 平賀扶人 若葉風白壁映ゆる水路かな 宇佐美ゆき 若葉風庭園巡る人のいて アロマ 若葉そよぎて真昼間の湯葉料理 近藤きくえ 一夜にて盛り上りたる谷若葉 滝沢伊代次 千年の木漏れ日ゆるる楠若葉 林敬子…
冬温し回転寿司の鰤ハマチ アロマ 冬あたたか佃の空へ橋くだる 上田日差子 乳母車より寝息洩れ冬あたたか 伊丹三樹彦 冬ぬくく果樹の畑も屋敷うち 長谷川素逝 暦日 冬ぬくし水飛ばし掃く魚市場 槫沼けい一 冬ぬくしシルバー席ある遊覧船 荒 久子 冬ぬくし短靴にフレアスカートで アロマ 冬ぬくし午に遅れて時計鳴り 上田五千石『琥珀』補遺 冬ぬくし街角…
エスプレッソ飲んで入道雲の下 鳥居おさむ うす~とポプラの上の雲の峰 清崎敏郎 乳母車帰る峰雲ばら色に 橋本多佳子 仰ぎ見る峰雲一基一菩薩 熊野鳥湖 川沿いをドライブすれば雲の峰 アロマ 剣ヶ峰雷雲寄せず肩やさし 澤田緑生 雲の峰思ひきりよく旅せむか 岡本眸 雲の峰朝のコーヒー飲み干して アロマ 雲の峰立ちてのぞける乳母車 橋本多佳子 雲…