美術館芽吹きの絵に立ち止まる
この谷間たえず風あり樹々芽吹く 岡田日郎 ごつごつのどこから芽吹く百日紅 庄中健吉 資生堂前の焼跡芽吹き急 加藤耕子 静かなる忙しさにあり木々芽吹く 富安風生 釜の里青空に芽吹き麗しく アロマ ひるはすこしおくれて木の芽田楽の花ぐもり 荻原井泉水 とぶ雲の光り木の芽にうつろへり 高浜年尾 街路樹の芽吹く蘇州を手秤に 荒井まり子 しろじろと月光…
この谷間たえず風あり樹々芽吹く 岡田日郎 ごつごつのどこから芽吹く百日紅 庄中健吉 資生堂前の焼跡芽吹き急 加藤耕子 静かなる忙しさにあり木々芽吹く 富安風生 釜の里青空に芽吹き麗しく アロマ ひるはすこしおくれて木の芽田楽の花ぐもり 荻原井泉水 とぶ雲の光り木の芽にうつろへり 高浜年尾 街路樹の芽吹く蘇州を手秤に 荒井まり子 しろじろと月光…
晩節の碾割飯ときのこ汁 下平しづ子 晩節の竹あをあをと寒の内 鷹羽狩行 晩節や遠き過去より一螢火 齋藤愼爾 晩節や遠くに鳴いて夜の蝉 太田寛郎 晩節を守るしづけさ白牡丹 伊藤京子 柊の花晩節は望まねど 飯島晴子 晩節の静かに過ぎ行く日々よ アロマ 襟巻をして晩節をいとほしむ 老川敏彦 胡瓜にもある晩節や曲がりけり 佐々木とみ子 晩節のご…
神々と出雲へ羽田発八時 鈴木鷹夫 神々と春日茂りてつづら山 鬼貫 神々に祈りしをれば夏の靄 原石鼎 花影以後 神々に参らす亥の子囃子かな 後藤比奈夫 神々に絶えず呼ばれてががんぼは 藤田湘子神楽 神々に柏手二つ秋高し 金山 有紘 神々に抱かれてゐる睦月かな 中村正幸 神々の「まもなく」を聞く薊かな 夏石番矢 神々のたたかひし野に鍬始 大峯あ…