四日朝雨止み日比谷交差点 加藤あきと 秋晴の植木かつぎて日比谷かな 岸本尚毅 舜 日比谷あたりの夜霧微かに素直なる 中村草田男 赤煉瓦雪にならびし日比谷哉 雪 正岡子規 鶯や日比谷が原に老を鳴く 老鶯 正岡子規 秋楡のもみづる日比谷公会堂 高澤良一 素抱 秋晴れの都バスは花壇の日比谷過ぎ 高澤良一 寒暑 黒南風の日比谷にをりぬ湘子亡し 戸塚時不知 …
濡れ濡れとして風もなく八重若葉 原石鼎 花影以後 瀧落ちて巖上若葉仄めきぬ 斉藤夏風 一面の若葉に小躍りしたくなる アロマ 照り曇る日の定まらぬ蔦若葉 杉本智恵子 お茶の間に集りやすし庭若葉 星野立子 若葉して装い新た服と靴 アロマ しろき月黄金となりゆく若葉かな 藤木清子 とのぐもり桑の若葉のあなあかるさ 日野草城 どくだみもやさしき若葉してゐ…