おはようございます。今日は、雷記念日なのですね。平安時代の延長8年のこの日、平安京の清涼殿に落雷があり、大納言の藤原清貫が亡くなった。この落雷は太宰府に左遷され亡くなった菅原道真の祟りだとされ、菅原道真は雷の神「天神」と同一視されるようになった。子どもの頃、雷がなると、桑原!桑原!と言ってましたよね。道真さんの故郷、京都の桑原に因んで。それでは、今日も一日、平安に過ごせますよう !
今日は天神講、それでこんな短歌を四句作りました。 ★ 天神講 学問の道 辿りつも 忘れてはならぬ 旨の教えも ★ 旨の道 心の教え 抱きつつ 人となる身の 衣なりせば ★ 知識持ち 心修める 人生に 誠学問の 花は満開 ★ 天と地に 人が築ける 学門は この世に広く 平和もたらす
七ヶ月後、妻の宣来子から手紙が届いた。 走り書きで道真と親しかった官僚、陸奥守藤原滋実さまが任地の陸奥で亡くなったことが書かれていた。 頬に幾筋もの涙が流れた。 「実直で曲がったことが大嫌いで本当に良い奴だったのに、なぜ死んだ」 十月、「生涯無定地 運命在皇天 職豈図西府 名何替左遷 貶降軽自芥」( 生涯やすきところなし、運命は皇天にあり、職あに西府をはかりきや、名いかなれば左遷にかわる、…
宇多上皇は後醍醐天皇とのご密談で道真さま一人に政務を委ねられることに決めた。 朱雀院での詩宴が終わった後に、道真さまをお呼びしていった。 「道真、今後政の決定は、其方一人で決めるように。このことは、天皇も承知している」 「上皇さま、それはご勘弁ください。私にはその能力を持ち合わせてはおりません」道真は頭を床につけたまましばらく静止した。 時平さまはこの機を逃さず、道真さま打倒への秘計を巡らせ…