卒業や浮世の濤の音きこゆ 日野草城 卒業をかなしむごとく彼は去る 山口青邨 卒業をするまで着のみ着のままに 阿波野青畝 卒業を祝ぐ逆立をして家鴨たち 山口青邨 卒業を見下してをり屋上に 波多野爽波 鋪道の花 卒業奏余韻収まるまで起たず 山口誓子 卒業歌泣かぬ子多したのもしかり 石川桂郎 含羞 卒業といふ美しき別かな 清崎敏郎 卒業期征き…
夕方玄関のチャイムが鳴って家内が出たら女の子が3人。 「おじいちゃん!ちょっと来て?」 何のことだか表に出て見れば一緒に遊ぼう!と言う。 「うちにはボールが無いのでごめんね~!」 「じゃあさ~あそこに埋めたタイムカプセル探して!」 その場所に行って見れば細い小道の隅っこだった。 「今年の春に3人でここに埋めたのに無い!」 「本当にここなん?地図は無いの?目印は?」 小学4年生ではそん…
日中暖かくなって来たので庭の野菜畑を耕すことにした。 芝生の縁切りをしてスコップを入れたら腐葉土の下に赤土。 ここから下には水分が行かず畑は丁度良い加減に潤う。 小石や根っこ、無駄な花ニラの球根をフルイにかける。 一列を掛けたら角の所に古い地層が出て来た。 そう言えばここは昔知人宅があって柿の木があった。 子供が小さい頃だが知人は引っ越して私の庭になった。 その時に小学生だった子供がタイムカプ…