藍泥(あおなず)む桜の駅の列車かな アロマ 数独の枡目を埋めて四月馬鹿 美濃律子 スーパーへ駅弁買ひに四月馬鹿 戸田澄子 黄砂に花散りつつも四月馬鹿 アロマ 四月馬鹿その次の日が夏日とは 塚本務人 老いてなほ大き目標四月馬鹿 山荘慶子 大学に隣る城趾や風光る 柴田久子 風光る島のどこにも魚干され 渡辺政子 風光る生…
発つ前の湯の町歩く朝曇 川上昌子 朝ぐもり真青に茹でしアスパラガス 波田美智子 水着袋ふり廻しゆく朝曇り 伊藤多恵子 ビル街の空細長し朝曇 林翔 朝曇り気怠さ残しチャーハンを アロマ 朝曇り瀬戸の藻塩で歯を磨く 古川夏子 朝曇り朝風呂終えてパンを焼く アロマ 朝曇シェフの出てゐるハーブ畑 大沢美智子 朝曇り苦みの足らぬマーマレ…