詩 「シフォンケーキ」
シフォンケーキ その昔 地下街のイタリア料理店で食べた オレンジのシフォンケーキ 軽さと 程よい甘さが最高だった 娘と一緒だったと思う 階段を降りてすぐの そのお店に時々行った 大きく膨らんだフォカッチャと言う 中はスカスカのパンの様な物には ルッコラの葉が一枚載っていた その大きさに笑い出したくなるほど…
シフォンケーキ その昔 地下街のイタリア料理店で食べた オレンジのシフォンケーキ 軽さと 程よい甘さが最高だった 娘と一緒だったと思う 階段を降りてすぐの そのお店に時々行った 大きく膨らんだフォカッチャと言う 中はスカスカのパンの様な物には ルッコラの葉が一枚載っていた その大きさに笑い出したくなるほど…
おなじみのバイエルン料理店では、夜9時半で厨房が閉まる。先日、たまたま断られたわれわれはポツポツと夜道を逆方向のイタリアンへ向かった。 どこも痛くない私がサッサカ先に歩くと、うしろで杖にすがって連れ合いが息をついている。触るといやがるので、助ける事もできない。 立ち止まったりそばへ戻ったりして、少し涼しすぎる夜気になにかの花の薫るのをせめて楽しむ。 若い店主らしい男は、まあイタリア…