「カズオ・イシグロ」の日記一覧

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「生きるLIVING」よかった!

一応自分のブログを手帳状態で過去の確認に使ったりしているのでなるべく時系列通りに描いた方がいいのですが、ホントにダルくてね。やる気が出ないんですよ。出かけるのはホイホイ行けるんですけどね。アカンなぁ~。 スクリーンで観た映画だけは記しておきたいのでガイドにも映画評にもなってないのですが観たので記述しておきます。 4月4日TOHOシネマズ二条にて。 去年、この映画の予告編を観たときにエッ…

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日記126 クララとお日さま/カズオ・イシグロ~Epitaph

 カズオ・イシグロ著「クララとお日さま」(土屋政雄訳2021年3月早川書房刊)読了。  あらすじや紹介が見つけられなかったので次の評を引用する。 ◆情念の世界に差す光 [評]阿部公彦(東京大教授)  科学技術の発達がもたらす奇妙な未来。本作が描くのはバラ色からはほど遠い世界だが、作品には穏やかで繊細な時間が流れる。音楽を聴くようにその呼吸に耳を傾けながら読みたい。  主人公は太陽光で動くAIロボ…

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お日さまからもらった栄養

 カズオ・イシグロの「クララとお日さま」を読了した。著者は、長崎県出身で、五歳でイギリスに移住した後帰化した日系イギリス人であり、2017年にノーベル文学賞を受賞している。なお、著者は著作は英語で行っている。本書は、ノーベル文学賞受賞後の第一作で、人工知能を搭載したロボットのクララと病弱の少女ジョジーの心の交流を描いた、近未来を舞台としたファンタジー風の作品である。  クララはお日さまの光を栄養…

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26  「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ 読書感想文

22章まで来て、ようやくこの小説の全容が明らかにされた。閉鎖された施設へールシャムとそこに訪ねてくる謎の女性―通称“マダム”。マダムは、この施設と、外の世界を結ぶ接点だった。そして、施設の責任者だったエミリ先生との再会。そこで語られた全容。 “提供”と“介護人”という言葉が、この小説の最初に出てきたが、意味がよく分からなかった。介護人は、なんとなく想定できたが、“提供”は、この小説の謎解きの原動…

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家で観る映画ないしは読む書物、例えば「日の名残り」

◎「日の名残り」 The Remains of the Day 1993年 ジェームズ・アイヴォリー アメリカ映画 ノーベル賞作家カズオ・イシグロ原作の映画化作品。 小説は1989年に刊行され、同年のブッカー賞を受賞した。 1993年の映画化はブッカー賞受賞作品だからであって、ノーベル文学賞は後年の話。 それが理由かどうか、本作品は原作を忠実に映像化したものとは言い難い。 文学評としては…

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「日の名残り」から、いろいろ。

今日のBSシネマは、「日の名残り」でした。原作は、ノーベル文学賞で一躍有名になったカズオ・イシグロ。しかし、映画は、そのずっと前、1993年制作です。イギリス映画。 大富豪の執事がアンソニー・ホプキンス。(1991年、アカデミー主演男優賞) メイド頭が エマ・トンプソン。(1992年、アカデミー主演女優賞) 大邸宅のあるじは、政治や外交にも首を突っ込み、使用人たちの苦労も大変なものです。それ…

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三連休の前夜は、テレビで「深夜映画」

昨夜、深夜にテレビを観ていた。きょうは、午前中から仕事だったので寝不足でしんどい。 カズオ・イシグロ『私を離さないで』の小説を映画化したものを放映していた。 イギリスを舞台にしていたので、小説と合っていて違和感がない。 「臓器提供のため」だけに生かされている子供たち・・・・・・。寄宿舎生活などイギリス的だなと感じた。 臓器提供は、通常3回、まれに4回の人もいる。役目が終わると、そのまま死んでい…

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小説・「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ著

2017年・ノーベル文学賞を受賞されました。 長崎生まれで6歳の時に両親と渡英されています。 この小説は。臓器提供を目的としたクローン人間の物語です。 世界各国で「ヒトクローン」規制法整備が行われています。 1990年代末のイギリスで主人公のキャッシーの回想として語られます。(優秀な介護人) キャシーが世話している人間は、臓器提供者でした。 ある施設で生まれ育った親友。トミーやルースも提…

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● カズオ・イシグロを読み終えて

 五輪が終わった途端に、春の陽気になった。気持ち悪い程の暖かさで、ちょっと調子が狂う。どうやらインフルエンザも下火になりつつあり、今年も無事罹らずに済みそうだ。  平昌オリンピックの期間中にカズオ・イシグロの「わたしたちが孤児だったころ」を読んでいて、メダル13個(金4、銀5、銅4)という素晴らしい結果を残してオリンピックが終わったのとほぼ同時に、イシグロの本も読了してしまった。  記憶を…

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カズオ・イシグロ著『日の名残り』読了

その能力の高さゆえに、没落した名門の館にセットで売り飛ばされたような形になってしまった執事(上流家庭 において、家事及び部下の使用人の指揮管理を担う役割を持つ役職)の回顧録のような小説です。 もちろん、そんな奴隷制のような拘束関係があるわけではありません。 新しい主人も彼にとっては尊敬できる人のようです。 イギリスの格式高い館の新しい主人はアメリカ人で、アメリカに一時帰国の間、自分の高級車…