朧げに通りの向こう春の月
妻の留守ゆつくりと覚め目刺焼く 皆川盤水 郷里の目刺し豊漁廉価かな アロマ 風花のかかりてあをき目刺買ふ 石原舟月 手に熱く口にも熱き目刺食ふ 阿部寒林 無課税の申告かへり目刺買ふ 土肥屯蕪里 芳ばしく目刺し焼くオーブントースター アロマ 妻の留守一膳飯の目刺かな 小林のり人 一日を米一合之目刺しかな 大日向幸江 二度干しの目刺の青を深めけり…
妻の留守ゆつくりと覚め目刺焼く 皆川盤水 郷里の目刺し豊漁廉価かな アロマ 風花のかかりてあをき目刺買ふ 石原舟月 手に熱く口にも熱き目刺食ふ 阿部寒林 無課税の申告かへり目刺買ふ 土肥屯蕪里 芳ばしく目刺し焼くオーブントースター アロマ 妻の留守一膳飯の目刺かな 小林のり人 一日を米一合之目刺しかな 大日向幸江 二度干しの目刺の青を深めけり…
東京の落葉はじまる灯影かな 岡本眸 東京の薺摘みくふなつかしく 加藤秋邨 東京は暗し右手に寒卵 藤田湘子 目刺し焼くここ東京のド真中 鈴木真砂女 都鳥 東京を三日離れて山法師 鈴木真砂女 紫木蓮 東京に遊ぶ日銀座で食事する アロマ めぐり出る動物園や雲の峯 会津八一 牡丹見てそれからゴリラ見て帰る 鳴戸奈菜 秋風やゴリラの胸毛白きもの …
うぐひすや朝餉の卓に茶碗蒸し 水原秋櫻子 蘆雁 きのふの白魚にて朝餉をし夫婦 梅林句屑 喜谷六花 けさ秋の島の朝餉のもづく粥 茂里正治 しみじみと朝餉のゆたか終戦日 山下美典 チーズドリアに朝餉の庭の涼しかり 菅野イチ子 『花漆』 チンと鳴る朝餉余寒のドル相場 大西やすし モズク粥美味宿の夕食に アロマ はて薬飲みしか小春の朝餉あと 高澤良一 随笑…