一昨年の話ですが　六月下旬に郷里に帰省しました 　奇跡のようにお天気が良く　心地良い休暇を過ごしました 　山陰の「道の駅」や角島へ行きました 　角島大橋の停止スポットに降り　暫し写真を撮ったり 　蒼い海原を眺めたりしました 　橋から見ると　斜めに潮が寄せてくるので 　まるで海原の真ん中にいるような気分でした 　帰路は福徳稲荷に寄り　朱い…

　昨年の六月中旬　五日ほど郷里に帰省した 　その間　奇跡のように晴天が続いた 　角島に遊びに行き　道の駅で食事したり 　福徳稲荷から　青い海を眺めたり 　鶯の声を耳にし　真っ赤な夕日を見ることも 　この春も十日近く帰省し　桜の風景を楽しんだ 　花冷えで桜が長持ちし　郷里の風景の何処かに 　常に桜があった 　

　　　「アロマ」の句 　夕茜桜仄かに街透かし 　笹鳴いて鶯の声愛らしく 　夕餉に菜の花湯搔き芥子和え 　夕暮れの街道沿いに梅椿 　山桜生けて枝振り美しや 　軽井沢遅い桜の咲いており 　国東の丸い若葉は翡翠色 　山間の蕎麦処のどか川沿いに 　山肌を子鹿二頭が駆け上る 　お茶室で頂く天ざる海老美味し 　　　「中村汀女」の句 　紅梅の花花影も重ねずに 　あたたかに籬々を…