水彩で描く今日の紫陽花よ
「アロマ」の句 旅先の昼餉に茹でたホタルイカ 梅雨前に家族でドライブ蛍狩り 暑中見舞い黄色い光の蛍飛ぶ 朝顔に水やる吾子のひたすらに 朝顔の種を送って植えし里 朝顔の花にまろぶは露の珠 茄子紺の朝顔の色艶やかに 朝顔の蔓もつれて傾れ咲く 風鈴の音色朝顔愛でるごと 水彩で描く今日の紫陽花よ 「篠田悌二郎」の句 畦に咲く遅きあ…
「アロマ」の句 旅先の昼餉に茹でたホタルイカ 梅雨前に家族でドライブ蛍狩り 暑中見舞い黄色い光の蛍飛ぶ 朝顔に水やる吾子のひたすらに 朝顔の種を送って植えし里 朝顔の花にまろぶは露の珠 茄子紺の朝顔の色艶やかに 朝顔の蔓もつれて傾れ咲く 風鈴の音色朝顔愛でるごと 水彩で描く今日の紫陽花よ 「篠田悌二郎」の句 畦に咲く遅きあ…
素顔よし水仙の香の娘の香 松崎鉄之介 五月晴れ素顔晒してポストまで アロマ ゆるゆると坂道上り帰宅する アロマ 早稲の黄を刈るや素顔の能登荒れに 山根松於 早梅や尼の素顔の障子より 森 澄雄 花柄のワンピース着る朝素顔 アロマ 西瓜食ぶ夏の縁側素顔にて アロマ 相宿の女の素顔吹雪くなり 杉本寛 短日や素顔のままの走り買い 今村夏子 虫更けて心の…
五月の終わりに 半袖を着ていた 「寒くないの」と 俳句や西鶴を教えてくれる 先生は聞いた 「ニットだから大丈夫です」なんて 答えた記憶がある 赤と白の細目のラインの 縁取りがある黒いセーター スカートは黒のタイト バス停で先生にお会いすることは 何度かあった 漢文の先生だったり 短歌の先生だったりと 短い言葉を交わしていた 私は街に買い物に 行こ…