録画してある映画の中から、首題の映画を見た。 1957年のアメリカ映画だが、舞台は1952年のロンドン。 いわゆる法廷映画である。白黒の映画だが、小気味よいテンポで展開し、面白かった。 原作はアガサ・クリスティの短編「Witness for the prosecution」(検察側の証人)で、wikiで調べたら、舞台化されたりテレビドラマ化もされている。 映画では、「法廷弁護士」と「事務弁護…
東秀紀の「アガサ・クリスティーの大英帝国-名作ミステリと「観光」の時代-」を読了した。著者は作家、建築・都市計画史、観光史家であり、元首都大学東京大学院都市環境科学研究科観光科学域教授である。本書は、クリスティーの66作の長編を分析し、彼女のミステリの内容と大英帝国の盛衰、消長との関連を、特に「観光」と「田園」という観点から論じたものである。 著者の言によると、著者はエドガー・アラン・ポー、…