「アガサ・クリスティー」の日記一覧

会員以外にも公開

オリエント急行殺人事件(2017)

◆結構ダイナミックなところがイマ風な再映画化 昨夜(3日・土)フジテレビで放映されたのを、リアルタイム視聴。初見。アガサ・クリスティーの原作(画像3)は中学生の頃(?)読み、アルバート・フィニー版の映画化(1974)はロードショウ公開時に劇場で観ている。 1930年代前半、ベルギー出身の著名なる自称「おそらく世界一の探偵」エルキュール・ポアロが乗り合わせたオリエント急行の豪華客車内で起きた密室…

会員以外にも公開

映画「情婦」(Witnes For The Prosecution) を見た

録画してある映画の中から、首題の映画を見た。 1957年のアメリカ映画だが、舞台は1952年のロンドン。 いわゆる法廷映画である。白黒の映画だが、小気味よいテンポで展開し、面白かった。 原作はアガサ・クリスティの短編「Witness for the prosecution」(検察側の証人)で、wikiで調べたら、舞台化されたりテレビドラマ化もされている。 映画では、「法廷弁護士」と「事務弁護…

会員以外にも公開

春にして君を離れ

図書館で借りた本。 アガサ・クリスティーのミステリー以外の小説。 最初は別の名で出版したらしい。 殺人事件は起こらないけれど、最後は、うーん、そうきたか、とやはりアガサらしいかも。謎解きだったようにも思える。 本当の不幸とは何か? 主人公は幸せで不幸な人、不幸で幸せな人、としか言えない。 別の名で出した意味は?箝口令をしき徹底的にアガサであることを隠していた意味は? やはりアガサはミステリ…

会員以外にも公開

クリスタル殺人事件(1980)

◆リズの凍り付く表情はさすがの見せ場 28日(土)の午後にNHK BSプレミアムで放映された際の録画を、昨日(29日・日)昼頃に観賞。初見。アガサ・クリスティーの原作「鏡は横にひび割れて」(1962)(画像3)は、中学生か高校生の頃に読んだ気がするのだが、覚えていたのは「クリスタル」などどこにも出て来ないことくらい。どうしてこんな妙な邦題にしたのかね。 1953年、いつもは閑静なロンドン郊外の…

会員以外にも公開

地中海殺人事件(1982)

◆皆さんご存知のポアロですぞ 4日(金)の晩にBS朝日で放映された際の録画を、昨晩(10日・木)消化。初見、原作は中学生の時分に読んだ可能性あり。シリーズ前々作「オリエント急行殺人事件」(1974)と前作「ナイル殺人事件」(1978)は、どちらも公開当時に劇場で観た。 戦前のアドリア海、セレブが集う孤島リゾートの浜辺で白昼堂々の不可能殺人が勃発。だが犯人にとって不運なことに、高名な探偵エルキュ…

会員以外にも公開

『アガサ・クリスティー ねじれた家』

『アガサ・クリスティー ねじれた家』を試写会で観てきました。 アガサ・クリスティー自身が最高傑作と認めている初の映画化作品です。 巨額の遺産をめぐり殺人事件の容疑者になった一族の人間模様を描くミステリー映画です。 監督は、「サラの鍵」のジル・パケ=ブレネール。脚本は、「ゴスフォード・パーク」のジュリアン・フェロウズ。出演は、「天才作家の妻 40年目の真実」のグレン・クローズ、「アンコール!!」の…

会員以外にも公開

旅するミス・マープル

 東秀紀の「アガサ・クリスティーの大英帝国-名作ミステリと「観光」の時代-」を読了した。著者は作家、建築・都市計画史、観光史家であり、元首都大学東京大学院都市環境科学研究科観光科学域教授である。本書は、クリスティーの66作の長編を分析し、彼女のミステリの内容と大英帝国の盛衰、消長との関連を、特に「観光」と「田園」という観点から論じたものである。  著者の言によると、著者はエドガー・アラン・ポー、…