「谷川俊太郎」の日記一覧

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穏やかに、健やかに、出来ればしなやかさの中で

すこやかに おだやかに しなやかに (谷川俊太郎詩集より) ことばのとおりに 読むだけでは 美しいことばもただの文字 しゃべるだけでは りっぱなことばもただの音 ことばのとおりに行うとき ことばのとおりに生きるとき あなたは ほんとのあなたになれる 私は ほんとの私になれる 波紋のように こころにひろがる かみなりのように こころをゆるがす こころから生まれて こころにとどく ことばの…

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こんな本があるそうです

「毎日新聞」の土曜日は、「今週の本棚」。 いい本、面白そうな本は、他にも、たくさんあります。 この日記で紹介したいのは、フォトにある3冊です。 フォトでは、字が小さくて読めないとお思いなら、お読みにならないで下さい。ぜひ読んで下さいというほどのものではありません。 ただ、私は、こういう傾向の本が好きです、という程度のものです。 加藤陽子氏の視野の広さ、想いの深さ、私は敬服しています。 だ…

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天才、谷川さんの臨死体験の詩が良い

こういうのを誰かメロディーをつけて歌ってくれないかと思う。臨死のバラッドとかのタイトルで。アコースティックギター1本で伴奏をつけて淡々と歌う。    臨死船 知らぬ間にあの世行きの連絡船に乗っていた けっこう混みあっている 年寄りが多いが若い人もいる 驚いたことにちらほら赤ん坊もいる 連れがいなくてひとり者がほとんどだが 中にはおびえたように身を寄せ合った男女もいる あの世へ行くのは容易…

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平和

明日8月15日のまえに、新聞で紹介された谷川俊太郎の詩集から 平和  「うつむく青年」(山梨シルクセンター出版部)「自選 谷川俊太郎詩集」(岩波文庫)から 平和 それは空気のように あたりまえなものだ それを願う必要はない ただそれを呼吸していればいい 平和 それは今日のように 退屈なものだ それを歌う必要はない ただそれに耐えればいい 平和 それは散文のように 素気ないものだ それを…

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読書三昧

週末は読書三昧📚 詩集も好きです。 鴻上尚史さんが谷川詩集クリニックの受付になって症状べつに詩集科を案内してくれます。 今週とても寂しいことがあったので良く効く処方箋を頂きました。

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生きているということ

 https://smcb.jp/diaries/3112488 ☝☝ カズーチカとして2011年4月29日に書いた日記。タイトルは「英国ロイヤルウエディング」  2011年は3月11日に東日本大震災があり、日本も大変な時で、大災害が起きた時、楽しいことをするのは不謹慎でイベントなどは「自粛するべき」と言われていたこともあった。  あれから9年。今日は何の日?多分ツレは思い出しもしていな…

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川村元気著「仕事。」は、山田洋次、秋元康、宮崎駿、谷川俊太郎との対談

「仕事。」 川村元気著 文春文庫  2018年9月10日発行 ー仕事には、2つの種類がある。  1つは、金をもらうための仕事。  もう1つは、人生を楽しくするための仕事だ。  果たして、人生を楽しくするための「仕事。」などできるのだろうか。  どうやったら、そのきっかけをつかむことができるのだろうか。  「仕事の教え」  「仕事のヒント」 「仕事。がしたいです」と。  山田洋次  批判する頭の…

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二十億光年の孤独 

どういうわけか私は『二十憶光年の孤独』という言葉を最近しきりに想う。 私の頭というか心というか胸のあたりというか、ともかく此の言葉が私のうちに淋しく去来するのだ。 この言葉が谷川俊太郎の詩の題名であることは私は以前より知っていが、その詩そのものは何も知らなかった。 しかし、この言葉が、最近、或る悲しい色彩をもって私のなかに切実に去来する。 *** 「まっちゃん」という人が先日、乳がんで…

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友・大岡信への追悼の詩 谷川俊太郎

5日に86歳で亡くなった詩人・評論家の大岡信(まこと)さんとの親交が、約60年に及ぶ詩人の谷川俊太郎さん(85)。 「一人で死を悼みたい」と沈黙を守ってきたが、朝日新聞に書き下ろしの追悼の詩を寄せた。 本当はヒトの言葉で君を送りたくない 砂浜に寄せては返す波音で 風にそよぐ木々の葉音で 君を送りたい   声と文字に別れを告げて 君はあっさりと意味を後にした 朝露と腐葉土と星々と月の ヒトの言葉…

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ひとり暮らし

先週から 谷川俊太郎『ひとり暮らし』(新潮文庫2014)を読んでいる  これは様々な機会に執筆したエッセイをまとめたエッセイ集である 谷川は1931年生まれで 85歳 東京で一人暮らしをしているが 近くに息子の家族が住んでいた ときおり一緒に食事などしているので ゆるい形での家族を形成している  しかし 「経済的にも 日々の暮らしの上でも一人でやっていけるので 意識としては自分を一人と考える…