「私達は言わば二回この世に生まれる。一回目は存在するために、二回目は生きるために」（ルソー） 　ド貧乏だった高校生時代に悩んでいた哲学の大命題「この人生は生きるに値するか」。悩んだ末にたどり着いた結論、それは神のみぞ知るということ。我々は神に生かされていることを信じて、この世に生を受けた以上、精一杯生きるしかない。そのことがわかった時から二回目の人生を生きることになるのではないだろうか。それこ…

ルソーの言語起源論についての日記(https://smcb.jp/diaries/7152760) を書くために少しルソーのことを調べて初めて知ったのだが、実はルソー自身も作曲をしている。youtube にあるルソーの作品の一つをリンクしておく。この曲、日本人なら聞き覚えがあるはずだ。 そう、童謡「むすんでひらいて」の元歌なのだ。しかし、私の好みは、ラモーだな。

ルソーの『孤独な散歩者の夢想』（佐々木康之訳）を読了。ルソー全集の二巻目には、『告白』（下）とこの『夢想』等が収録されている。 この時まで『「夢想」のための下書き』があったことを知らなかった。 ルソーは散歩の途中で思いついた言葉を27枚のカルタに書きしるしており、カルタとは今日のトランプの前身のようなもので裏面は白紙で、これを持ち歩いてメモしていた。 長いものでも10行ほどの30篇で、散歩から帰…