「巴里祭 」の日記一覧

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かずら橋渡った茶屋でアマゴ食ぶ

   川底の魚の反転梅雨明ける  小澤克己    レコードのラベル右書き巴里祭  塩田博久    喉ごしの甘きマンゴー巴里祭  沖祐里  黴が味なるチーズ出てパリー祭  鷹羽狩行  勾玉のやうな月出てパリー祭  福井隆子  JALで行く搭乗かばん巴里祭  富沢敏子  シャガールの愛の絵褪せず巴里祭  千田百里    おしんこにお茶漬今日はパリ祭で  定梶じょう  パリ…

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エアメール風の便りと言うけれど

 エアメールパリから想い出やって来る アロマ  星降ると綴り聖夜のエアメール  山田弘子 こぶし坂  風光る海の匂ひのエアメール  北村照子  エアメールの封切りをれば小鳥来る  山口恵子  エアメール開くときめき巴里祭  島田青琴  航空便解けば膨らむ羽根蒲団  品川鈴子  航空便載せてのひらの秤初め  鷹羽狩行 遠岸  エアメール風の便りと言うけれど アロマ  航空便朝の蜥蜴…

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地下鉄が何時の間にやら日を浴びて

 牡蠣船に坐し地下鉄の工事音  右城暮石 上下  河の下走る地下鉄木の芽寒  和田耕三郎  寒風の外へ地下鉄躍り出る  宮原嶺司  義士の日の顳に地下鉄の風  伊藤白潮  旧く狭く深き地下鉄十二月  高澤良一 石鏡  啓蟄や軍歌出でくる地下鉄口  鍵和田[ゆう]子 浮標  三つ目で地下鉄を降り酉の市  高澤良一 燕音  時間を切符で売る埋没した地下鉄  東川紀志男  秋の蚊の声や…

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今日の俳句(パリ-祭)

*娘は巴里でホ-ムライヴやパリ-祭   留学時代の友人や画家等集って面白い試みの   ライヴを開く様です。   パリの温度も不安定とか…

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花冷えに空の曇りの透き通り

 ロゼワイン花野の夕日窓に冷え  村上 光子  冷やかな色の石蠱惑的  アロマ  リラ冷えといふ美しき夜を独り  関口恭代  リラ冷えに古りたる町の新聞社  森田 峠  リラ冷えの人恋しくて街に出る  赤尾茶香  リラ冷えやダイヤは肌に着けてこそ  丸山新太郎  ロゼワイン傾け夕日に浸しつつ  アロマ  リラ冷えの月光領を馬通る  星水彦  リラ冷えに満月冴えて皓皓と  アロマ …

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スティック砂糖残して珈琲を飲む

 コーヒーのミルクの渦や今朝の冬  山田節子  コーヒーの一杯分を時雨けり  岩垣子鹿  コーヒーの強き香りや秋時雨  藤山波紋  珈琲の味わい深く親しみて  アロマ  コーヒーはブラックがよし巴里祭  森 礼意三  コーヒー店永遠に在り秋の雨  永田耕衣  皆出でよ食後コーヒー秋芝に  嶋田摩耶子  スティック砂糖残して珈琲を飲む  アロマ  丸善に秋思の木椅子 濃い珈琲  大…

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大阪に母と無声映画見て

 アネモネや雨の降る夜の映画観て 和田耕三郎  おはぐろ蜻蛉無声映画の齣落し  湧井信雄  かの映画T市にきたる百日紅  鈴木しづ子  かの映画ではサイレント夏怒濤  依田明倫  かろやかに村葬りの黄色いシネマ  星永文夫  きさらぎの映画見に出し忌中人  宮武寒々 朱卓  ギヤング映画みて南京虫に螫さる  西波二郎  キャンプの火欧州映画ごとき湖  河合大拙  コートの袴たてる…