「捕物帳」の日記一覧

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「遠い椿」 公事宿事件書留帳

今、時代小説を読んでいます。 澤田ふじ子さん作の「公事宿(くじやど)事件書留帳」といって、京都が舞台です。 公事宿とは、上京してくる人たちを宿泊させ、民事の訴えを聞いて奉行所でのお裁きの際、弁護をする宿屋というのでしょうか?・・・ 捕物帳で京都が舞台って、珍しいでしょう? だいぶ以前にNHKTVのドラマだったんです。 小説より先にドラマを観たので、私にとって、登場人物はの顔は、みんな俳優さん…

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料理人季蔵捕物控シリーズ と ロンドン謎解き結婚相談所

昨年秋、入院してから、自宅療養中、そして、ここへ移って来てから、ずっと読み続けているミステリ・シリーズ。 和田はつ子さんの料理人季蔵(としぞう)捕物控シリーズです。 もう何十冊出てるでしょうか? 欠本以外は全部読み終わり、6月に出る最新刊を待っているところです。 季蔵(としぞう)は、江戸時代の日本橋木原店(だな)の一膳飯屋「塩梅屋(あんばいや)」の主です。 一膳飯屋離れした素晴らしい腕の料理人…

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江戸時代とお茶

「いや、どうもお邪魔をしました」  小僧が汲んで来た番茶を一杯飲んで、半七は会津屋の店を出た(半七捕物帳「湯屋の二階」より)  お茶というものは、もう日本の風景にはかかせないもので、半七捕物帳でも聞き込み先で、お茶を一杯なんてシーンもあるくらいです。さて、なぜ江戸時代とお茶なのか?ですね。そもそもお茶は古く日本では平安時代からあったようです。ただし、今でいうお茶はちょっと違うんです。ここで半七…

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江戸時代と幽霊

~つまりは人間の好奇心とか云うのでしょうか、だまされると知りながら木戸銭を払うことになる。そこが香具師やしや因果物師の付け目でしょうね。観世物の種類もいろいろありますが、江戸時代にはお化けの観世物、幽霊の観世物なぞというのが時々に流行りました。~(半七捕物帳「幽霊の観世物」より)  さて、幽霊です。幽霊は実は江戸時代に生まれたものなんです。というと少し語弊があるかもしれません。よくいわれる足…

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江戸時代の囲碁

 ある日、例のごとく半七老人を赤坂の家にたずねると、老人はあたかも近所の碁会所から帰って来た所であった。 「あなたは碁がお好きですか」と、わたしは訊いた。 「いいえ、別に好きという程でもなく、いわゆる髪結床将棋のお仲間ですがね」と、半七老人は笑った。(半七捕物帳「薄雲の碁盤」より)  江戸時代の二大遊戯はやはり、半七の台詞からもわかる通り、囲碁と将棋なのでしょう。一方で、囲碁と将棋どちらが人気…