「アバド」の日記一覧

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ムソルグスキー の組曲「展覧会の絵」と ラヴェルの 「ラ・ヴァルス」をアバド指揮の演奏で聴く

2020年17月以来の鑑賞。 冒頭のプロムナードでアバドの演奏の特徴の一つである、透明感のある演奏に接することができる。不純物が混在していないため、各楽器の音の粒立ちが良い。 「こびと」の次のプロムナードでその思いはより確かなものになる。 「古城」でのサキソフォンのソロの響きも、弱音器をつけているであろうヴァイオリンの響きも整然としている。 「ビドロ」ではチューバのソロが登場するが、その音色は洗…

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アバド指揮によるストラヴィンスキーの バレエ「ペトルーシュカ」をLPで聴く

2017年3月以来の鑑賞。クールで濁りのないオーケストラの響きが一貫している。メカニカルでさえある。オーケストラの編成は、膨大なものだが、一つひとつの楽器の音色の輪郭が明確だ。各場面でのピアノの活躍とつなぎ役の小太鼓が印象深い。(小太鼓の響きはクレンペラーの演奏が好みではあるが。)第3景のトランペットのソロなども熱っぽさはないが、むしろその澄んだ音色に伴う、触れたらひんやりとするであろうと思われ…