「祝婚歌」の日記一覧

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花散れば春の愁いに午後長けて

 散るさくら小旋風に巻かるるも  石川桂郎 高蘆  春の空もの憂く花を鏤めて アロマ  散るさくら昼の淡きにさしかかり  斎藤玄  散るさくら石門閉ぢて冷淡に  藤木清子  散るさくら頬に魂呼ぶ九段坂  平川雅也  散るさくら骨壷は子が持つものか  安住敦  桜餅白薄紅と美味なりし アロマ  山桜染井吉野の背に咲いて アロマ  散る桜僕はひとつの島になる  塩見 恵介  散る…

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今頃リンゴの花が、そして結婚式

こんなことは初めてだが、庭のリンゴの木に8輪ほど花が咲いた。どう勘違いしたのだろう。  今年は何度か札幌にも台風が近づく異常さはあったが、さほど被害を受けたこともなかった。  ただ暑い日と寒い日が纏まって続いたこともあったから、そのせいかもしれない。  花は心細げに春のような勢いはないが、紅色の蕾から開いてピンクの花びらへと変わっている。  狭い庭にリンゴの木は枝を広げ、そのくせここ数年、花の数…

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吉野 弘 作 祝婚歌

この歌は 結婚生活を睦まじく送るための秘訣でしょうか 祝 婚 歌 二人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい 立派すぎないほうがいい 立派すぎることは 長持ちしないことだと気付いているほうがいい 完璧をめざさないほうがいい 完璧なんて不自然なことだと うそぶいているほうがいい 二人のうちどちらかが ふざけているほうがいい ずっこけているほうがいい 互いに…