「渦 潮」の日記一覧

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晩夏の夕暮れ何処か懐かしく

 肘ついて風を見てゐる晩夏かな   飛高隆夫  晩夏日差しの色に感じけり  アロマ  晩夏光廃校にある一輪車 蒲田雅子  岩山の松に兆せる晩夏かな  善野烺  晩夏影伸ばし尽くして夕散歩 松本鷹根  雑草の仄かな吐息晩夏光 中里よし子  白帆行く江の島沖や晩夏光  高木邦雄  しみじみと古希に杯挙ぐ晩夏光  佐藤勝代  日曜の工事音なき晩夏…

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アドバルーン小春の空に放たれて

 天目に小春の雲の動きかな  菊舎尼   太陽の片頬にある小六月  千原草之  アドバルーン小春の空に放たれて アロマ   夫の本子の本を読み小春なり  香西照雄 素心    好きな本好きに並べて読む小春  藤岡紫水  公園の小春に鴎舞い集う  アロマ  吾子連れて小春の街を漫ろ行く アロマ  人住まず小春の縁に日があたる  豌豆痩石   奪衣婆に小春日の風入れてあり  鈴木し…

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春惜しむ風強き日の夕暮れに

 春惜む深大寺蕎麦一すゝり  皆吉爽雨  春惜しむ風強き日の夕暮れに アロマ  海の美は荒きをよしと春惜しむ  鈴木真砂女 夏帯   渦潮は俯瞰するもの春惜む  高浜年尾   湯づかれのからだ横たへ春惜しむ  上村占魚 球磨  春惜む吉野も奥の花に来て  高濱年尾  身ばなれのよくて惜春の鰆とふ  能村登四郎   遠山の銘ある茶入春惜む  山口青邨  片みちは歩いて春を惜みけり …