初春や切子のグラスにロゼワイン
宮古島正月既に蝌蚪群るる 松崎鉄之介 炭俵焚く香正月法善寺 沢木欣一 正月の地震災禍に唖然とす アロマ コンビニを出て正月の牡丹雪 坪内稔典 いつの間に干支六度目のお正月 奥田妙子 寝正月電子レンジのちんと鳴り 池田かよ 青きもの畑より引きお正月 島谷征良 お正月 ファミレスにて新年会 アロマ 正月はひつそ…
宮古島正月既に蝌蚪群るる 松崎鉄之介 炭俵焚く香正月法善寺 沢木欣一 正月の地震災禍に唖然とす アロマ コンビニを出て正月の牡丹雪 坪内稔典 いつの間に干支六度目のお正月 奥田妙子 寝正月電子レンジのちんと鳴り 池田かよ 青きもの畑より引きお正月 島谷征良 お正月 ファミレスにて新年会 アロマ 正月はひつそ…
「ひるざき月見草」 2016年10月14日 メルヘン窓に月見て考える かすみ草カーネーションに良く似合う 木立ちの中から癒しの風吹く ひるざき月見草淡いピンクの独り言 京の街並み清水の舞台より見る 月青白く満天のフィナーレ 夜霧に金木犀の香紛れて 桜草薄紅の春押し寄せて …
まひる野のいよよ雪降り林檎小屋 古沢太穂 大都会雪がちらちら降り出して アロマ (20210128) 屋根白くなりて夜の雪降りやまず 右城暮石 上下 牡丹雪牡丹根元の敷きわらに 細見綾子 花置いて身を退く四囲の雪景色 飯田龍太 街路樹にからむ風船雪降り出す 草間時彦 中年 牡蠣舟を出でゝ天満の雪景色 河東碧梧桐 ふわふわと雪の降り積む裏庭に アロ…
冷え込む朝 昼間は温かいかも 真綿のごともろみ膨るる夜の雪 菅沼義忠 『早苗饗』 万葉の言葉降らせて夜の雪 佐々木文子 夜の雪しんしんと樹に積る アロマ 夜の雪公衆電話開けつぱなし 八木三日女 紅 茸 いぶりがつこ雪夜に飲めと届きけり 茂里正治 鍋仕立て雪夜に一人しんしんと アロマ 甘栗をむけばうれしき雪夜かな 芥川龍之介 幼子が雪夜の障…
をなもみや東京の人早歩き 日野たんぽぽ(童子) ほつと月がある東京に来てみる 山頭火 東京に修学旅行高二秋 アロマ ふるさとは東京うぐひす餅を買ふ 鈴木蚊都夫 炎昼いま東京中の一時うつ 加藤楸邨 花が葉になる東京よさようなら 山頭火 海苔をあぶりては東京遠く来た顔ばかり 尾崎放哉 銀杏ぼたぼた上野公園 アロマ 観覧車より東京の竹の春 黛まどか…
雪が降る真中汽笛鳴る誕生日 飴山實 『おりいぶ』 雪となり父母天降りくる誕生日 品川鈴子 雪は花と舞ふ恋雛の誕生日 石原八束 仮幻の花 雪解富士よく見ゆる日や誕生日 三澤たき 仙人掌のわつと咲きたる誕生日 内田美紗 誕生日 川千鳥翔つ辺光れり誕生日 伊藤京子 泉州の水茄子うまし誕生日 松村節子 他人に見られるなわが誕生日の虹よ 津田清子 二人称 …
音すべて雪降る音の中に消ゆ 加藤瑠璃子 音なく白く重く冷たく雪降る闇 中村苑子 音絶えしこの音が雪降る音か 有働亨 何か食べたいしやべりたい口雪降り出す 栗林千津 河豚料理海に降る雪眺め食ぶ アロマ 何しても佳き吾が時間雪降れり 橋本美代子 降る雪の柔らかな感触思う アロマ 何埋むべく降る雪や妻との距離 楠本憲吉 孤客 佳き言に似て降る雪や掃き納め…
新しき年新しき雪降らせ 細見綾子 新雪に触れ三行の葉書出す 有馬朗人 母国 新雪のかがやきを遠ざかり来し 細見綾子 新雪を来て返しゆく郵便夫 右城暮石 上下 新年の深雪ぬくとく愛馬飼ふ 飯田蛇笏 春蘭 榛の木に雪降る音を聞きわくる 細見綾子 深雪晴たばこのけむり濃むらさき 日野草城 雪の香をおもひ蕨の香をおもふ 百合山羽公 春園 雪の声珈琲は重厚…
京都は今牡丹雪がさかんに降っています。 とても大きな雪は大げさに言うと 丸餅ほどもありそうです。 牡丹雪嬰の手ほどもありさうな 払ふ袖なき身の二人牡丹雪 喩えれば君水っぽい牡丹雪 水っぽいとは溶け易き牡丹雪 牡丹雪一語一語のごと着地 あの世からこの世へ便り雪の舞ふ 悲喜劇のこの世の芝居牡丹雪 細雪いつしか牡丹雪となり 夜の雪みぞれにそして朝の雨