しづけさの青芦原は日を返す 　村田脩 　てんと虫わが手の甲の青葦原 　伊藤淳子 　もどり来し風青蘆をひとたばね 　静塔 　セミナリヨ跡の青蘆信長忌　 佐野美智 　ハンドルのあそびを遊ぶ 青葦原 　沙羅冬笛 　 一管の青蘆供ふ鑑真忌 　上田五千石 　乗りすてし舟青蘆が抱きをり　 能村登四郎 　 吹かれ来し蝶に青芦かぎりなく 　五十嵐播水 播水句集 　 大阪の煤によごれて芦茂る …

　若葉風津蟹が泡の潰えしぶく　 内田百間 　若葉風入れてワープロ機嫌よく　 斉藤たま江 　Ｇパンはライトブルーよ若葉風　　アロマ 　心安し若葉の風に汽車が行く　 若葉 正岡子規 　吹きあらはるる巌の大きさ若葉風 　吉田冬葉 　若葉風林の道をドライブす　　アロマ 　町いまが一番きれい若葉風　 黒川悦子(円虹) 　若葉風ひんやりとして窓閉ざす 　星野 椿 　吾子抱いて若葉の中を散歩す…