「山上憶良」の日記一覧

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万葉集第五巻に見る老人の生と死(3)

「松浦川に遊ぶ」の歌二首の後に、「蓬客のさらに贈る歌三首」という題詞のもとで以下の歌が挙げられている。 ちなみに、「蓬客」とは「さすらい人」のことだそうで、ヨモギの花粉が空に舞うということでさすらい人に例えられているとのこと。ここでは、序の中の馬で来ていた男のことである。 ・松浦川(まつらがは) 川の瀬光り 鮎釣ると 立たせる妹が 裳(も)の裾濡れぬ ・松浦なる 玉島川に 鮎釣ると 立たせる子…

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「秋の七草の花々の写真を撮りに行きました」

秋の野に 咲きたる花を 指折りて かき数ふれば 七種の花 (山上憶良 万葉集 巻八 一五三七)七種は「ななくさと」読みます。 萩の花 尾花 葛花(をばな くずばな) なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花 (山上憶良 万葉集 巻八 一五三八) 上の万葉集にある秋の七草の花々の写真を神代植物公園に撮りに行きました。 何処に咲いているかと探しました。そしたら正門を入った所に、萩の花、…

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子供は宝!金、銀、何するものぞ。

昼間、切り倒していた桜の古木の切り株を掘り起こす重労働をしたせいか、昨夜のお酒は、紹介した大伴旅人ほど大酒とは行かなかったのですが酔いも早く、いい気分でパソコンに向かっていて居たのですが、睡魔に襲われてつい中断、けさの日記となりました。(^◇^) さて、万葉第3期の歌人の歌を少しならべてみますか…。 旅人と並んで、活躍したのが山上憶良 (遣唐使として帰国後、伯耆守となどの後、筑前守をして、太…

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相撲を取れなかった熊凝(くまごり)の無念!…弔う、山上憶良!

相撲の歴史を辿ると、野見宿禰(のみのすくね)の話が出て来ます。 第11代垂仁天皇7年、出雲の国から大和へ出て天皇の前で、当麻蹶早(たいまのけはや)の腰の骨を踏み折って勝ったという話で、記紀伝承時代のことです。 日本の国技と言われる相撲の歴史は従って随分昔から存在したことになります。 万葉時代には、7月7日の七夕祭りの、主要行事となっていきます。 この宮中での節会(せちえ)で行われた相撲に召しだ…