「感覚で捉える」の日記一覧

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作句の焦点・・・・97

桃を手玉にとる=桃には季語の本意の外に、その形状や匂いからのイメージがかさなります。桃源郷や桃の節句という連想も働きます。と言うことで活用範囲の広い素材です。桃を手玉にとるつもりであれこれ考えましょう。①エロス②死③自愛といった方向だありそうです。 例句 望の夜のめくれて薄き桃の皮    呉夫 白桃や火種は胸の奥の奥      繁子 桃採の梯子を誰も降りて来ず    敏雄 退屈が大きな桃と…

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作句の焦点・・・・94

使い勝手のいい椅子=誰も座って居ない椅子に何か思いを重ねて詠みます。例えば、 不在ということでなにか象徴的に詠んだりもできます。意外と応用ができます。 例句 竹の春いつもの位置に父の椅子   春樹 逆さまの椅子がずらりと誕生日   高資 月よりも遠くに椅子を置かれたる いつき

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表現技術を磨く

気に入った句集を見つけたらそれは俳句上達のチャンス!・ 好きな句を抜き出してそれらの表現方法を研究します。 俳友から謹呈受けた句集や主要な俳句賞を受賞した句集、また中堅・新鋭作家の問題の句集が本棚に埋め尽くしてゐる。 200冊は越えて居るだろう 捨てがたく又未練でもあり又処分もしたいが これが 最近の悩みである。また著名な作家の全句集が思わぬ値段が付いても居るし・・・。