薩摩よみうり俳句・21.11.09(火)
読売俳壇 11月9日 俳句 渕脇 護 選 海風の鳴る音聞きて冬支度 薩摩川内 迫 美和子 (評)季語は「冬支度」。去る7日は立冬。今年は夏日が尾を引き、ほとんど秋の爽涼感を味わわないまま冬に突入した。海辺近くの暮らしの様が活写されており時宣を得た秀句。殊に、風の音という聴覚に訴えた手法が効果的。ただ「松に鳴る海風の音冬に入る」というやりかたもある。 残照のいとま短し冬隣 …
読売俳壇 11月9日 俳句 渕脇 護 選 海風の鳴る音聞きて冬支度 薩摩川内 迫 美和子 (評)季語は「冬支度」。去る7日は立冬。今年は夏日が尾を引き、ほとんど秋の爽涼感を味わわないまま冬に突入した。海辺近くの暮らしの様が活写されており時宣を得た秀句。殊に、風の音という聴覚に訴えた手法が効果的。ただ「松に鳴る海風の音冬に入る」というやりかたもある。 残照のいとま短し冬隣 …