あねはあおさぎ漆黒のピアノに映る 金子弘子 エジプトの布の漆黒首に巻く 岸本マチ子 漆黒のベール闇夜のエピソード アロマ ががんぼや漆黒の夜をありがとう 蝦名石蔵 コスモスや髪漆黒に狂女達 池田定良 漆黒のペン皿に朱い指環置く アロマ こもります厨子の漆黒露の灯に 日野草城 漆黒の天鵞絨の服似合う子 アロマ つばめ帰して漆黒の寺の簷 山下廣 …
名月や汽車に過ぎゆく諏訪湖畔 相馬遷子 雪嶺 名月や洗ひ伏せたる日々のもの 村松紅花 明月や昔の日々を思い出す アロマ 十五夜はさくらにありて朧月 野坡 名月や朱雀の鬼神たえて出ず 高井几董 名月や茄子畠に人の声 乙由 蝕名月かけらとなりて漂へり 町田しげき 雪と雪今宵師走の名月か 松尾芭蕉 雲裏に閏名月方丈記 佐野美智 おもえば長し十…