華やかに湯引きの鱧の反りにけり 岩下芳子 　鱧ちりや海の向かうに淡路の灯 　田中佐知子 　京の夜の品書にある鱧おとし 西本花音 　湯びき鱧素顔のくらし楽しくて 　阪倉孝子 　鱧寿司や夢の父母割烹着 神田惣介 　かけもちに落着かぬ座の鱧胡瓜 　能村登四郎 　軽快なテンポに鱧の骨を切る 黒川悦子 　鱧鍋はコラーゲンたっぷり島野菜　　　アロマ …

　日盛を蕎麦屋暗きに入りにけり 　野村喜舟 小石川 　熱き皿配られ雪のレストラン　 田川飛旅子 花文字 　僧ひとり料亭に待つ湯びき鱧 　岩下四十雀「長考」 　松に菊蕎麦屋の庭の時雨かな 　渡辺水巴 白日 　新そばとなりし蕎麦屋も宿ほとり　 皆吉爽雨 　吹越の舞ひ来る昼のレストラン　 満田玲子 　大寒をかなしむ田舎料亭に 　相馬遷子 雪嶺 　卓上のエリカに憩ふレストラン　 塙 きく …