「鮎雑炊」の日記一覧

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旅先に河豚雑炊を認める

 雑炊や一つに足りて瀬戸茶碗 関根洋子  河豚雑炊馬関を終の棲処とし 川上恵子  旅先に河豚雑炊を認める  アロマ  風邪の子に鷹雑炊といふ昔  山田弘子  留守番の韮雑炊を食らひけり 西本春水  鮎雑炊すすり末枯れ初めにけり 重見久子  鬼平の牡蠣雑炊に噎せゐたり 深澤鱶  白菜と鮭フレークの雑炊よ  アロマ  朝寒や焼梅干の雑炊を 鵜飼…

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鮎食めば昔の事など思い出す

 冷汁に味蕾のなごむ夕茜  鳥居おさむ  ソレントの夏の夕凪眼下にす  朝倉富次  夕凪に現れ八月の海ほたる  笹家栄子  夕凪やぽんぽん船の只一つ  赤座典子  夕凪の西日光は耕三寺  山田六甲  夕凪の飛魚腹をみせてとぶ  鎌倉喜久恵  夕凪ぎて窓一杯の大きな絵  水谷直子  夕凪ぎて茜優しい色使い  アロマ  夕凪や自転車押して乗船す  岡本尚子  …

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鮎焼いて賑やか食卓夕茜

 麦笛を噛めば甘しやなつかしき   松本たかし    父子して麦笛競ふ畑の中  鈴木多枝子  望郷の麦笛野風甘くする  渡邉友七  麦笛の少年丘の遺跡過ぐ  浜田はるみ  麦笛の彼方に遠き故郷かな  及川照子  桑の実の甘き赤さよ声弾む  八木紀子  桑の実の熟れポケットにある記憶  福島茂  桑の実に膨らむ雨のひと雫  野村かおり  ポケットを染めし桑の実こ…

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ことのほかミツバ散らして鮎雑炊

 アイスコーヒー軽き一書を携へて  宇都宮敦子  Aランチアイスコーヒー付けますか  稲畑廣太郎  アイリスのワンポイントの黄を確と  林直入  アイリスやまつすぐに子は育ちゆく  藤井啓子  天球や溢るるほどの夏銀河  濱谷和代  アイリスに紫の風宿る午後  稲畑廣太郎  青い花卉アイリス生けて午後楽し アロマ  すれ違ふときアイリスの香を配る  稲畑汀子  …

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泳ぐ形一尾の鮎の姿ずし

 雨あとの山河けぶらせ鮎を焼く  鷹羽狩行   雨に養蚕鮎錆びて叔父たち  金子兜太   雨降れば雨にけぶりて鮎掛くる  後藤比奈夫  雨霧の夜やひたのぼる鮎ならむ  加藤秋邨  雲吹いて鮎掛あをく現れにけり  岡井省二 鹿野   青柚子を絞れば鮎のひびくなり  加藤秋邨   青竹を十本伐つて鮎の宿  藤田湘子 神楽  飛騨の子の若さあまれり鮎突き突く  能村登四郎  …