白冴えて憂いあるかに菖蒲咲く
ライラック五月の雨の上がりけり 大内恵 ライラック咲けば札幌なつかしく 綿谷美那 咲き満ちし雨の日暮のライラック 大内恵 暮れ泥む学園の街ライラック 代田青鳥 夕茜ライラック透かし暮れ泥む アロマ ライラック香りて父も母もゐて 河野美奇 雨だれも香りを放つライラック 田中信行 雨止んですぐに青空ライラック 嶋田一歩 散り初む…
ライラック五月の雨の上がりけり 大内恵 ライラック咲けば札幌なつかしく 綿谷美那 咲き満ちし雨の日暮のライラック 大内恵 暮れ泥む学園の街ライラック 代田青鳥 夕茜ライラック透かし暮れ泥む アロマ ライラック香りて父も母もゐて 河野美奇 雨だれも香りを放つライラック 田中信行 雨止んですぐに青空ライラック 嶋田一歩 散り初む…
さりげなくリラの花とり髪に挿し 星野立子 イタリヤのリラに親しみ林檎買ふ 小原菁々子 リラ咲く家の二階に住んで眺め良し アロマ リラの花匂ひて夜気の重くなり 野田禎男 リラ匂ふギヤマン窓の旧校舎 仙田洋子 雲は王冠 リラ咲いて北の都の日は暮るる 今泉貞鳳 リラの宵紫がかり夕茜 アロマ リラ濡れて白夜の町の波のこゑ 石原舟月 山峡に灯が入りリラの…
黄落や港に多き珈琲館 古賀まり子 緑の野以後 黄落をブレンド けさの珈琲に 中田敏樹 和服の女将が珈琲淹れる店 アロマ 夏炉なき冷や珈琲匂ひ来る 殿村莵絲子 花 季 珈琲はアルコールランプのサイフォンで アロマ ファミレスで和食の後に珈琲を アロマ 花は珈琲にのみ散る 筑紫磐井 花鳥諷詠 花杏珈琲を挽く朝の刻 岩城久治 荷風忌や焼き立てパンと珈琲と …