「カズオイシグロ」の日記一覧

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映画 私を離さないで 決められた運命を生きる

2010年 イギリス映画 カズオイシグロ原作の映画化です。 将来臓器提供するために作られたクローン人間たちの話です。と、書くとSF的だけど ある日知らされた理不尽な自分の運命を、 どう受け入れて生きていくのか? そんな若者たちの苦しみや恋愛、人間関係を描いています。 以前、綾瀬はるか主演のドラマでみましたが、 この2時間の映画では省略部分も多く、 物足りなかったで…

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日記39 日の名残り

 日記やめていたが気が向いたときに書くことにした。なお、以前の分は一部格納している。  今回は、映画の「日の名残り」鑑賞。原作はノーベル賞受賞のカズオ・イシグロ。読んで感銘を受けたので映画見ることとした。  映画の紹介Movie Walerより  英国の名門家に一生を捧げてきた老執事が自身の半生を回想し、職務に忠実なあまり断ち切ってしまった愛を確かめるさまを描いた人間ドラマ。原作は、英国在住…

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わたしたちが孤児だったころ

雪かきする家、しない家  小学校に通っていた頃、雪が降れば通学路の歩道は全部のご自宅が御自宅前の除雪はしてくれていたと思う。こちらでは、あるいは近年なのか、除雪しない家もある。  でも良く見ると、自宅の前の除雪はしなくても玄関前と車庫の前だけは除雪している例が多いと思う。結局、自己中心的な方が多いんでしょうね。だからそういう家の方は子どもの頃から、そう学ぶんでしょうね。そう思いながら昨日はジ…

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「わたしを離さないで」も傑作だ

 カズオ・イシグロの小説としては4冊目になる。ほどほどの長編小説だ。この本も傑作の評判が高いし、僕も傑作だと思う。  やはり出だしは何を書いているかわからない。例によって非常に読みやすい文章で内容も理解はできるのだが、何を語っているかはわからない。それが徐々に理解できるようになる。「わたしを離さないで」というタイトルが完全に理解できるのは残り50pほどの箇所からなのだ。これがミステリーと受け取…

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横浜線淵野辺駅前コンビニ戦争

 淵野辺駅近くのマンションに住んでいる。北口から青山大学、桜美林大学、麻布大学、日大三高等に通学できる。そのせいか、駅前のローソンは朝は大繁盛。  先日、駅前商店街の八百屋がセブンイレブンに代わった。オヤオヤと思っていると、何んと、その近くに知らない内にセブン・イレブンができていた。その青山側には別のローソンもあるというのに。そして、来月には駅の南側に以前あった別のコンビニがまたセブンイレブン…

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ひたすら長い「充たされざる者」

カズオ・イシグロ 古賀林 幸:訳 ハヤカワepi文庫  市立図書館で12月11日に借りた。次の予約者が待っているという。受け取って初めて939pもあることを知った。僕は原則として電車の移動中でしか本を読まないので、939pの本を14日間で読むのは大変なことだ。しかも、この本はイシグロの実験的な試み小説で内容的にもシュールだという。  読み始めてすぐに主人公がライダーという世界的ピアニストらし…