「劉慈欣」の日記一覧

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日記147 三体/劉慈欣 ~ Nowhere To Run

 劉慈欣(りゅうじきん)著「三体」(2019年7月早川書房刊、訳:大森望、光吉さくら、ワン・チャイ 監修:立原透耶)読了。  まず紹介記事です。  中国で三部作2100万部以上を突破、アジア&翻訳もの初のヒューゴー賞受賞、現代中国最大の衝撃作、ついに日本上陸。  物理学者の父を文化大革命で惨殺され、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)。失意の日々を過ごす彼女は、ある…

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執剣者の選択

 劉慈欣の「三体 3-死神永生-(上、下)」を読了した。著者は中国在住のSF作家であり、2015年に本シリーズの第一作の「三体」で、翻訳書として、またアジア人作家として初めて、世界のSF界で最高のヒューゴー賞を受賞している。本書は「地球往事」三部作の第三部(「三体」三部作ともいう)であり、三体世界との和解と裏切り、三体世界の破滅と太陽系の終焉を描いた長編SF小説である。なお、三体世界とは、三重星…

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面壁者達の深謀

 劉慈欣の「三体 2-黒暗森林-(上、下)」を読了した。著者は中国在住のSF作家であり、2015年に本書の前作の「三体」で、翻訳書として、またアジア人作家として初めて、世界のSF界で最高のヒューゴー賞を受賞している。本書は「地球往事」三部作の第二部(「三体」三部作ともいう)であり三体人の侵攻に対抗しようとする地球人の苦闘を描いた長編SF小説である。  本編の前提として、地球は三体世界が送ってきた…

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三重星系アルファ・ケンタウリからの通信

 劉慈欣の「三体」を読了した。著者は中国在住のSF作家であり、2015年に本書で、翻訳書として、またアジア人作家として初めて、世界のSF界で最高のヒューゴー賞を受賞している。本書は「地球往事」三部作の第一部(「三体」三部作ともいう、第二部および第三部は日本では未翻訳)であり、文化大革命で理論物理学者の父親を失った女性天体物理学者が巻き込まれた、地球外生命体との邂逅とその地球侵攻の危機を描いた長編…