多い目に御飯を炊いて花菜漬 　稲畑汀子 　大空の下にして御飯の光り 　種田山頭火 　大根おろし御飯にかけて山暮し　 金子兜太 　長崎も丸山にゐて豆御飯 　有馬朗人 　灯火の近江なりけり豆御飯 　鈴木鷹夫 千年 　風ひかる今日の御飯だけはある 　種田山頭火 　落葉あたたかくかみしめる御飯の光り　 種田山頭火 　旅立ちの大根辛き朝御飯　 川崎展宏 　ご飯炊く艶々光り蟹の脚　　ア…

　あをあをと雨の一日の豆御飯　 関森勝夫 　いんげんの季節の三色御飯かな　 高澤良一 素抱 　ぎんなんの光沢放つ炊き御飯　 高澤良一 暮津 　こころすなほに御飯がふいた 　種田山頭火 　これが最後の日本の御飯を食べてゐる、汗 　種田山頭火 　しぐるるやあるだけの御飯よう炊けた 　種田山頭火 　それとなく御飯出てくる秋彼岸　 攝津幸彦 鹿々集 　ほどよう御飯が炊けて夕焼ける　 種田…

18年句集・５月新樹光 新樹光（五月） 古里へ続く青空新樹光 平成のキラキララネーム幟立つ アマリリス愚直に生きし夫の陰 ふるさとは限界集落麦の秋 病める子と二人の暮らし豆御飯