以前里帰りした時に 夏の夜空に流れ星を見た 北斗七星を母に教えようと玄関先に出た時 白いダイヤのような星々が 次々と 幾つも弾き合い お弾きのようだった 白い火花を散らし 短距離の間を飛び交っている 午後八時頃だった 初めて見る光景 その後も見たことはない
今日は最高気温33度 やはり暑い 六月や椎茸煮出汁の御岳蕎麦 久保田万太郎 流寓抄 六月や三次の鮎のきらず鮓 後藤比奈夫 六月や信濃は雲のはたた神 森澄雄 六月の風まつたりと鞍馬石 関戸靖子 六月を霜来る飛騨の温泉かな 田中冬二 俳句拾遺 六月の旅レンタカーで北海道 アロマ 六月や風のまにまに市の音 石田波郷 六月や飴の匂ひの松の径 中…
夢見る彼方へ 飛んでいく流れ星 蒼い夏の夜の事 弾きあう「御弾き」のように ダイヤの流れ星が次々と飛ぶ 初めて見る光景 北斗七星が見えると言ったら 教えてと母が言うので 一緒に玄関の外に出た あの可愛らしい星々は 光りつつ弾きあっていた まるでダイヤの小粒のように ラジオのニュースで 火球を見たとの情報が 多く寄せられたという 火球は流れ星の大き…