春の雪茜仄かに暮れ泥む
音もなく積もる齢や春の雪 竹貫示虹 春の雪茜仄かに暮れ泥む アロマ 私から上昇気流春の雪 篠田純子 何となくココア飲みたし春の雪 木村茂登子 春の雪珈琲カップは花柄よ アロマ 夕刊の翌朝届く春の雪 赤座典子 天秤棒の女爽やか青菜売 中里カヨ さしこめる光まばゆし青菜飯 長谷川通子 立春や青菜畑に雪つもり 吉田康…
音もなく積もる齢や春の雪 竹貫示虹 春の雪茜仄かに暮れ泥む アロマ 私から上昇気流春の雪 篠田純子 何となくココア飲みたし春の雪 木村茂登子 春の雪珈琲カップは花柄よ アロマ 夕刊の翌朝届く春の雪 赤座典子 天秤棒の女爽やか青菜売 中里カヨ さしこめる光まばゆし青菜飯 長谷川通子 立春や青菜畑に雪つもり 吉田康…
あたたかや一番星に女神の名 山口 速 かつて見えし女神はかくる冬椿 山口青邨 この邑の鎮守女神に桃の花 大熊輝一 土の香 コンコルド女神老けにし春の雨 横光利一 さくら咲きオムレツ好きの女神かな 四ッ谷 龍 はずかしや野分草木総女神 永田耕衣 パリ暮春朝の女神の空濡れし 石原舟月 ヒヤシンス女神も嫉妬深きかな 荻原都美子 ふりむけば女神湖白し金…
果樹園も日ざし春待つスイス領 有働亨 汐路 雪が降る春待つ心さぐるとき 林原耒井 蜩 春待つや手触れて軽き糸車 樋笠文 たらの木も春待つものゝ一つかな 高野素十 去るものは日々に疎しや春を待つ 高野素十 山青み春待つ風情盆地にも アロマ 待春や鶴見岳の女神出でて舞へ 角川源義 長閑なる平野に春の雲流れ アロマ 冬帽に明眸春を待つらしも 三橋鷹女…