雲仙のみごと台風そらせ立つ 能村登四郎 台風に相搏つ背高泡立草 有働亨 テレビの台風報道極間近 アロマ 台風の爪痕見つゝ伊賀越えし 稲畑汀子 台風のことなく過ぎて点る町 増田富子 台風の旅路どこかですれ違ふ 稲畑汀子 台風の目の中パンの耳を切る 小枝恵美子 台風の過ぎ行く空の夕明かり 高野清風 台風の来ぬ間…
このところ深夜に やや長い揺れの地震が二度続く コロナ禍のため 大きい地震が近づいていても情報を出さないのかしら ふとそんな思いに 捉われるれることも 「アロマ」の句 海蒼く断層の縞やや傾ぐ 島影に上る満月夕餉時 オタワの議事堂裏で休憩す 地震雲ナイアガラ瀑布の上に ナイアガラ瀑布航行二重虹 ナイアガラ瀑布の上に白い気球 清流に揺れて黄の花…