「原稿紙」の日記一覧

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爽やかな夏至の日暮れに街俯瞰 

 あらくさの香立ちてありし夏至のころ   岸田稚魚    お人柄惜しみつ仰ぐ夏至の月   高木晴子 花 季  夏至白夜白い衣装の娘が散歩 アロマ  エプロンに卵かかえて夏至通過   北原志満子  ハープひく漁港の船の夏至白夜 飯田蛇笏 春蘭  夏至の日の午餐にスパイス焼きカレー アロマ  夏至の夕暮れ優しく光延べ アロマ  ビル陰に薄っぺらなる夏至の月   塚田 采花 …

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初採りの苺木苺食べる夏至

 あらくさの香立ちてありし夏至のころ  岸田稚魚  エプロンに卵かかえて夏至通過  北原志満子  ほころびの初々しさよ夏至の萩  阿波野青畝  夕刊に夏至の匂ひのありにけり  百合山羽公 樂土以後  梅雨空の夏至何となく過ぎており アロマ  夏至夕べもう一仕事出来さうな  河野美奇  夏至近し橋の真中に草噴きて  岡本眸  野花摘む少女に夏至の祭くる  岩崎照子   金の尾を持つ…

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車窓から目を射る如く枝垂れ緋桃

 時かけて桃咲く寺の普茶料理  森澄雄  暮れ際に桃の色出す桃の花  上田五千石 森林  あめふれど霧消す丘べ桃の花  飯田蛇笏 雪峡  ありと言へば闇夜もよろし桃の花  森澄雄  うたた寝についでうたた寝桃の花  森澄雄  うたた寝のわれも杜子春桃の花  森澄雄  うたゝねの窓に胡蝶やもゝの花  政岡子規 桃の花  床の間に桃の蕾の枝生けて   アロマ  車窓から目を射る如く枝…