「アロマ」の句 夕映えの街に夏めく星の色 アズレージョ駅のホールに夏来る 夏薫るポート・ワインとアズレージョ 夏空の蒼いタイルやアズレージョ 吾子燥ぐ夏の袖なしワンピース 硝子器に半丁夏めく冷奴 夏兆す庭の碧も冴え冴えと 君捧ぐ薔薇の花束我が青春 誕生日ピンクの薔薇と黄の薔薇と 薔薇の午後香り豊か…
菓子袋膨るる気圧秋の峰 藤原照子 連山のこよなき姿冬に入る 花島陽子 冬に入る窓に仄か星明かり アロマ ビルの間に星明らかや冬に入る 廣瀬義一 冬に入る動かぬものに川の杭 定梶じょう 丹念に田を鋤き峡は冬に入る 浜福惠 町の温泉の幟はたはた冬に入る 小澤菜美 歳末の大売り出し冬に入る アロマ 夜空に東京タワー冴え冬に アロマ …
しんしんと雪降る木曾に安らげり 中村苑子 しんねりと残れる鴨に雪降り出す 山田みづえ スキーに足りぬ雪降り薯らが囁くよ 寺田京子 日の鷹 スキー買へば巷にも雪降りそめつ 堀口星眠 営巣期 スケートの終り降る雪真直なり 山崎秋穂 その上にまたその上に雪降れり 秋山未踏 ただ白く降る雪心音もて通る 野澤節子 黄 炎 たふとさや雪降らぬ日も蓑と笠 松尾芭蕉…