新米の艶盛りあがる京茶碗 立花豊子 新米の匂ふ帰国の機内食 内藤康子 新米味良く炊いて水加減 アロマ 新米のひかり纏いて炊きあがる 青木規子 厚切りの鮪のとろや今年米 村山故郷 新米や十勝は水のうまき国 伊藤敬子 にぎはしく指の間を洩れ今年米 鷹羽狩行 新米にふくふく炊かれ瀬田しじみ 野澤節子 新米のか…
干梅やまことに皺のほゝゑまし 河野静雲 干梅や家居にもある影法師 山本洋子 干梅や島吹き下ろすひるの霧 宇佐美魚目 秋収冬蔵 干梅や峻拒の塩を噴きだして 加藤かけい(天狼) 干梅や戸口にかかる棕梠の蓑 木村蕪城 干梅や眼をやるたびに紅に 山口誓子 激浪 干梅や言はうやうなき伏屋にも 松藤夏山 夏山句集 干梅をほめてつまみぬ配達夫 中嶋…