「草花丘陵」の日記一覧

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ほっと氏の野鳥の話題42

ほっと氏の野鳥の話題 №42 2005年11月  霞網猟にみる冬鳥の渡り時期  日本野鳥の会発行の雑誌『野鳥』の第1巻第6号(昭和9年発行)は鳥の渡り特集となっている。そのなかで今は禁止されている霞網による野鳥の捕獲の様子が中西悟堂によって伝えられている。場所は八王子市の東南部の多摩丘陵で、捕獲時期は毎年10月15日から12月5日ころまで。盛期は10月20日から11月10日ころまでの20日間…

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ほっと氏の野鳥の話題33

ほっと氏の野鳥の話題 №33 2004年5月 ブトボソ談義 その(3)  ハシブトガラスとハシボソガラスはどのように棲み分けているか。大まかに言えばブトは山にも野にも町にも都会にもいて、ボソは郊外や農耕地ということになる。それを筆者のフィールドでの記録から描いてみよう。  まず羽村市内を例にして町中での様子を、3年間の野鳥個体数調査の結果からみる。この期間に記録したブトの合計は541羽、その…

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ほっと氏の野鳥の話題27

ほっと氏の野鳥の話題 №27 2003年5月 繁殖期の草花丘陵、さえずり状況   囀の奥の方でも囀れる    加倉井秋を  これもうれしい句ですね。足もとの藪でウグイスが鳴き、そのさきの斜面ではヤブサメが鳴き、尾根の上のほうだろうか、どこからかキビタキの声……  1994年から98年6月までの4年半のあいだ、ほっと氏は草花丘陵で野鳥のさえずりを記録していた。それをもとにしてつくったのがさえ…

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ほっと氏の野鳥の話題26

ほっと氏の野鳥の話題 №26 2003年3月 光の春に留鳥のさえずり   雲雀野やこゝに広がる多摩河原  高浜虚子  虚子がそう詠った時代、雲雀野は至るところにあったろうが、現在ではほんとに多摩川の河原へ行かなけりゃヒバリも聴けないという有り様だ。「もうこれ以上なにも変えてくれるな」と空からヒバリが訴えている。そのヒバリはたいてい2月中下旬になってから鳴きだす。それならほかの留鳥たちはいつ…