冬銀河畑菜の青を感じつつ 佐野良太 樫 寝袋に体温満ちぬ冬銀河 小川軽舟 空澄みて光り増したる冬銀河 中村 仏船 冬銀河 キラキラ澄んで音のする アロマ わが窓に北斗の杓を置き涼し 山口青邨 星合や歌のほかなる思ひ事 長谷川かな女 雨 月 冬銀河 見上げそのうち眠るなり アロマ 能登の端を海に出でたる星冴ゆる 中西舗土 星涼しニューヨーク行パ…
冴返る富士正面の高速路 中田のぶ子 冴返る被災地星をびつしりと 大畑善昭 冴え返る大地光を反射して アロマ 街頭に産直の旗冴返る 中野久雄 冴返る古刹はヘボンの住居跡 高橋泰子 ポンペイの遺跡出土に冴え返る アロマ 自販機の命令口調冴返る 田岡千章 冴返る虚子も歩きし丸の内 稲畑廣太郎 冴返る春の午前に響く音 アロマ 富士…
またワイングラスを割った。この間、バカラのグラスを割って数か月しかたっていないのに、である。 割った経緯は、食卓から食器をキッチンに運ぶ時に、手に箸を持っていることを忘れて、グラスを持とうとしたら、箸がグラスを突ついて、食卓からグラスが落ち、ガシャーンである。 妻が一切非難しないのがありがたいが、しかし「酔っぱらってたからね」と言われるのには、納得できず「俺は酔ってない!迂闊なだけだ!」と思…
食事を用意するのとその後の洗い物は私がするのだが、いつも注意しているのは正直言ってしまうと、うちの器はどれも作家ものかブランド物でかなり高いので割らない、欠けさせないようにすることである。自慢みたいに聞こえると嫌なので慌てて言い訳すると、その代わりに1つのものを買うのに非常に慎重になるし、探し回るし、1度買ったらそれを長く使うようにしている。 その食器の中で1番の曲者が赤ワイン用のバカラのワイ…