千の手に新涼到る観世音 佐土井智津子 卵二つ供えし漁の神新涼 長谷川かな女 花 季 新涼の夜明けの空気深々と アロマ 反橋を行き新涼の風の上 山田弘子 これからの新涼の月明るくて 阿波野青畝 するすると雨新涼の幹つたふ 鷲谷七菜子 一盞 味噌漬の艶追分の宿秋涼 長谷川かな女 弘法の筆に新涼おぼえけり 阿波野青畝…
花の雲観覧車より見下ろして アロマ 高層の宵の眺めに花の雲 アロマ 花の雲俯瞰の街は夕茜 アロマ 春風に乗るその人の声が好き 石山惠子 春風駘蕩高野豆腐の甘く煮え 松井季湖 春風やはちみつ色の夢心地 近藤真啓 春風に吹かれて野の果てまでも アロマ 春風が押しゆくごとし乳母車 林翔 春風や時計回りに観覧車 伊藤重美 春風に瓦斯灯の街ゆ…