「座禅草」の日記一覧

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むにゃむにゃと吾子は寝言も喃語なり

 生きるとは若葉の雨に聴き入るごと  滝澄夫  おとなしき時雨を聞くや高野山  上島鬼貫  かき氷幸せさうな愚痴を聞く  平林孝  このあたり茶処と聞く霧深し  谷口員子  この風を聞きたくて来し穂麦畑  小川淑子  夏の夜に潮騒を聞く里の家  アロマ  ひもじさに杉の香を聞く秋の山  日野草城  アイーダを聞きてローマの夏の月  西川弘子  ゆつたりと終ひ湯に聞く除夜の鐘 …

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ドレスの刺繍の薔薇は数知れず 

 かりがねの後続のこゑ数知れず  鷹羽狩行  げんげ田に寝て白雲の数知れず  林火  この町のけさの氷柱の数知らず  長谷川櫂 天球  そら豆の花の黒き目数知れず  中村草田男  阿蘇ひろし野火の煙の数知れず  下村梅子  魚島の瀬戸の鴎の数知れず  森川暁水  月影をやどす鹿の瞳 数知れず  伊丹三樹彦  颱風が擲つ瓦数知れず  日野草城  花吹雪散る花びらの数知れず  ア…

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人吉・相良のトトロの森と雨宮神社&滋賀・高島の座禅草

3月24日(火)、滋賀高島で、座禅草の自生群生地を、訪ねることが出来ました。日本の最南自生地だそうです。 国道303号線の広川交差点そば、民家脇の小川横の小さな森にある湿地帯に、その群生地はありました。以前に見た栃木・大田原のものより大きく、驚きました。 また、2月27日(木)に、人吉・相良にあるトトロの森。8年ほど前、鹿児島からの帰り道、偶然目の前に飛び込んできたアニメでみた森そっくりだと、…

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黄の数多秋の麒麟草咲く畑地

 冷え込む朝 着込んでも寒い  今頃いつも同じことを書いている  昨夜の牛肉スープは 子供たちに好評だった  酒や胡麻油を入れることが良いのかな  白菜と和布を使い醤油味 黒胡椒 和出し少々    見えそめて数多見えだす座禅草  藤木倶子  桜桃の数多のベルの鳴るごとし  関森勝夫  避暑の荘五客に足らぬもの数多  澤田緑生  大夕焼マディソン街の窓数多  小川晴子(風花) …

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花弁の雪に見紛う石畳

 花弁の雪に見紛う石畳 アロマ  暮るるまで流木を焚く雪の浜  根岸善雄  雪来ると風を聴きをり鹿の群  中村風信子  雪積むや金色しかと金閣寺  鈴木多枝子  紙漉の窓にゆふべの雪明り  長沼三津夫  雪の夜に紙燭灯し回廊を行く アロマ  粉雪や同窓会に行かずおく  森田子月  弦切れしごとくに雪を撥ねて竹  池谷市江  薄目開けたる閑けさの雪明り  井口光雄…

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一面の銀世界見る硝子越し

 釣忍雪見灯籠の形して  山口青邨  湯女乗せし円山川の雪見舟  阿波野青畝  得し金の雪見酒とはなし難き  石塚友二 光塵  楢青み蔵王に縋る斑雪見ゆ  小林康治 玄霜  富士春雪見えつかくれつ彼我の間ひ  細見綾子  風花に雪見障子を上げらるる  後藤夜半 底紅  鶴の舞ふ杯はよし雪見酒  山口青邨  炬燵に蜜柑雪見する庭の松  アロマ  こんもりと雪積む墨絵の世界なり アロ…

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秋めいて午後の日差しに我孤独

 孤独育つ古りて銘なき夏茶碗  殿村菟絲子  孤独三人豆撒くときの心寄る  殿村菟絲子  孤独なやつさ茅の焚火をでかくして  細谷源二  群れてゐて一花の孤独曼珠沙華  上原白水  群像のいづれも孤立夏館  鍵和田[ゆう]子 未来図  孤独なるブロンズに夜の雪積り  山本歩禅  犬ふぐり一ぱい咲いてゐる孤独  加倉井秋を  元旦の孤独を映画館にもまれ  藤木清子  孤独参上むしっ…

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4月の絵手紙です。

小生の住む播州地方は、ようやく過ごしやすい季節になってきました。この時期、色々な草花が花を咲かせます。過去に描いたことのない花を描きたいと思います。 今月は、糸巻草と座禅草です。ご笑覧下さい。