「福田 田中」の日記一覧

会員以外にも公開

第二十一回「エレベーター乗って、ブブー」

 初めまして、新入社員の小山です。  今日は田中先輩が「一部の地域」に出張に行っていますので、入れ替わりに僕が代理に出演します。  では小山デブーもとへデビュー作 「エレベーター乗って、ブブーって鳴られたことあるでしょ」の巻  ――――――  福田「ぽちゃぽちゃの小山。お前、エレベーターに乗って、ブブーと鳴られた事あるだろ?」  小山「ありますあります。あれって恥ずかしいですよねえ。だ…

会員以外にも公開

福田と田中シリーズ第二十回「お年寄り用エレベーター」

 福田「あほの後輩の田中!この日本のどこかに、お年寄り用エレベーターと言うものがあるらしい」  田中「高齢者専門エレベーターですか」  福田「そうだ。最近は地方でも高層ビルが増えて、長時間エレベーターで立っているのは、年寄りにはきつい」  田中「G(加速時にかかる圧力)もかかり、お年寄りには負担ですよねえ」 <頂上まで1時間かかるエレベーターで疲れだしたお年寄りのイメージ図>  福田「…

会員以外にも公開

第十八話「寂しがり屋のケータイ」

 福田「田中、俺はケータイひとつで女性をコロリと落とすテクニックを開発した!」  田中「はあ?」  福田「それも無料!一円もかからん」  田中「そんなあ~」  福田「なのに、どんな女性もイチコロだ!」  田中「またまたぁ」  福田「題して『寂しがり屋のケータイ』」  田中「なんだかネーミングもショボいですね」  …………  福田「まず、自分のケータイに入っている女性全員に電話をかける」  …

会員以外にも公開

福田と田中シリーズ第十七話「フォロアーを増やすにはどうすればいいですか?」

   田中「先輩、フォロアーを増やすにはどうすればいいですか?」  福田「あほう!お前は何様だ?偉そうにフォロアーなどと言うな。フォロアーさまと呼べ」  田中「はっはい」  福田「お前は、基本的なSNSの礼儀がわかっていないようだ。したがって、」  田中「はい」  福田「今日は『フォロアーさまへの接し方』の勉強からはじめよう」  …………    福田「まず基本的な考え!フォロアーさまは大切…

会員以外にも公開

第十六話「田中、社長になる?」

「あーあー」 「むにゃむにゃ」 「あーあ―田中平社員よ」 「ふぁ~い」 「こら聞こえるか!ワシは神様の声じゃ」 「はっはい!神様の声さまっ」 「突然だが田中平社員、実はお前はもうすぐ社長になる運命にある」 「ま~さか~」 「いや、本当だ。ただし」 「ただし?」 「ただし、福田係長をリストラしなくてはならん」 「はあ」 「あいつは会社にとって非常に不必要な存在だ」 「確かに……」 …

会員以外にも公開

福田と田中シリーズ「排泄量チェッカー、売れるか!」

   福田「排泄量チェッカー、最終テストはじめーーー」  田中「はい、健康機器の大革命、排泄量チェッカー、テスト開始ーーー」  福田「まずは、小便」  田中「よーし、小便」 『じよろじょろじょろじょろ』  田中「先輩、排泄量パネルの目盛りが止まりました。280です。280グラム出ました」  福田「それではいよいよ本番の、大便」  田中「よーし、大便。この善き日を記念して、わたく…

会員以外にも公開

福田と田中シリーズ「11,111円の教訓」

 福田「田中、1円出せ」  田中「はあ?」  福田「人生にとって、とっても大切な事を教えてやる」  田中「ホントですか!お安い御用だ。はいっ1円」  福田「田中っ。人生で大切なのは、だな」  田中「はっはい」  福田「10円出せ」  田中「えっ?」  福田「続きを聞きたくないのか!」  田中「はあ……10円」  福田「人生でとっても大切な事、それは」  田中「はい!」  福田「100…

会員以外にも公開

福田と田中シリーズ「そして愛は流れていった」

   公衆便所にないのは、まあ仕方がない。  しかし、いつもあるはずの会社のトイレに、ない。  これは困る。  どこ、見渡しても、ない。  もちろんこういう事態になった事が解ったのは、すっきりした後だ。  あれから随分経った。  もし、ここが和式だったら、とっくに足が痺れて、アウトだろう。  何の疑いもなく入ったので、非常用のティッシュもポケットにはない。  そういえ…

会員以外にも公開

田中と福田シリーズ「あっはん、ツイッターは何文字まで、うっふん つぶやけますか?」

 田中「先輩。ツイッターは何文字までつぶやけますか?」  福田「140文字に決まっている。が、ううむ、がしかし、すでに、時、遅しか……」  田中「質問と回答が、ちぐはぐなのですが……」  福田「いやなっ、実は、ツイッターのおかげで人類のほとんどが140文字までしか読み書き出来なくなっている」  田中「???」  福田「そうだ!お前が人類を助けるのだ!」  田中「僕が人類を?」  福田「お前は…

会員以外にも公開

福田と田中シリーズ「甘く危険なシャンプーの香り」

 『ピンポンピンポン』  かわいいお姉さんが営業にやってきた。  あんまり可愛いので事務所に通すことにした。  オレは親切なので後輩の田中も呼んでやった。  ♡新米営業のかわいいお姉さん 「このたび、あのあの、わが社が開発した……そのこの」  たどたどしい営業トークが、可愛い。  ♡新米営業のかわいいお姉さん 「今なら◎△$♪×¥●ですからぜひ&%#?!ンペーンですので、ぜひ」  …

会員以外にも公開

福田と田中シリーズ「健康にも効きます」

 いつものように、あほ後輩の田中と歩いていたら、商店街の端っこにワゴンがぽつんと止っていて 「ケ・ン・コ・ウ・グッズ」  と下手な手書きのポスターが一枚。  そして 「肩こり直りますよー、しもやけにもいいですよー」  ワゴンの健康グッズを体じゅうに装備したおばさん。確かに元気そうだ。  ……と「健康マニア」の田中が小走りで近寄る。 「ねえ、ねえ、おばさん、僕が健康に留意しなくてはいけな…

会員以外にも公開

福田と田中シリーズ「先輩は(超々)酔っ払い」

   福田「轢(ひ)かれて死んだのは、俺かと思った」  田中「はあ?」  福田「今日の朝刊だ。読んでみろ!」  田中「えーっと、16日未明、酔っ払ってバスの下に寝ていてた男性が動き出したそのバスに轢かれて死亡。現在、身元確認中。身長170センチ位、グレーのスーツ。痩せ型、短髪、酔っ払い」  福田「なっなっ!ほらな、そっくりだろ俺と!今朝、それ読んだ瞬間、てっきり自分かと思ったよ!」 田中「……

会員以外にも公開

福田と田中シリーズ「相手が勝手に値切る上から理論」

   福田「田中!100万円よこせ!」  田中「はあ、確か昨日も同じような……」  福田「うるさい!じゃ、田中、10万円よこせ!」  田中「だから、よこせよこせと言われても」  福田「1万円ならどうだ?」  田中「先輩、仕事中に冗談はやめてくださいよ」  福田「なら1,000円よこせ」  田中「先輩、給料日前なんですから……。1,000円だって大金なんですから……100円ぐらいならあります…

会員以外にも公開

福田と田中シリーズ「ぼっち連隊一号二号」

 福田「今年も『クリぼっち』だったなあ……」  田中「ええ僕も『クリぼっち』でした」  福田「『クリぼっち』って嫌味なほどGOODなネーミングだなあ……」  田中「ええほんとに」  福田「次は『バレンタイン』だなあ……」  田中「と言うことは、僕たちの2月14日は『バレぼっち』でしょうか?」  福田「うーん『バレンぼっち』の方が、わかりやすいかもしれんなぁ」  田中「『バレタぼっち』も…