「塾教育」の日記一覧

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塾自営時代の思い出(8) 進度の問題・宿題・確認テスト

  公立小中学校の授業は、一般に緩やかな進め方をするようで、薄っぺらな教科書さえ、最後まで終わらず、ノータッチのページがかなり残ったまま、次の学年に進むことも多いようです。従って、学校の進度に合わせ、学校での成績だけを目標にやっていると、入試では全然習っていないところが出たりして面食らうことになってしまいます。これを補完することはもちろん塾の役割ですが、我々はそれにとどまらず、後々6年一貫制の私…

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塾自営時代の思い出(6) 算数0点の生徒の話、受験と適性

  よくできる生徒も思い出に残りますが、できなくて苦労させられた生徒もまた思い出に残るものです。今日は算数0点の子の話をしましょう。映画「ビリギャル」の感想を書いたとき、ビリギャルに匹敵する実例として、AM君のことを簡単にとりあげました。彼は、小学5年生から来ていた生徒ですが、何しろ算数だけが劣等生で、普段の小テストでも必ず100点満点で0点、4点、8点とかいう極端な点数ばかり取るのです。志望校…

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塾自営時代の思い出(4) 印象的な兄弟姉妹 

  開業当初の思い出を書いたとき登場したY兄妹やT兄弟ではありませんが、兄弟姉妹が同時または引き続いて入塾してくることがよくあります。その場合、2人とも優秀なこともあれば、上のほうが優秀、下のほうが優秀など色々なケースがあって一概には言えません。今日はそのあたりを印象に残ったいくつか例を挙げて紹介してみましょう。   例えば、両方優秀だった例としてS兄弟。まず兄が大阪星光学院中に合格し、刺激を…

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塾自営時代の思い出(2) 学校の旧弊と闘う

  今日も塾自営時代の思い出話です。前回は中学入試を中心に書きましたが、今日の話は高校入試中心です。生徒を毎日通塾させ、全科目指導していると、おのずと情も湧くし、学校の先生よりも、その生徒の全貌をよく知り、実力を熟知しているという自覚が生じます。ところが、その生徒がどの学校を受験するかについて、学校教師はよく分かりもしないくせに、理不尽な意見を押し付けようとする傾向があります。そんなとき、敢然と…

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塾自営時代の思い出(1) トップ合格or補欠合格

  僕は30代の初めごろまでは大学の研究室で過ごしましたが、その間もずっと塾教師として仕事をしてきました。ある事情が生じ、研究生活に見切りをつけた僕は後に自営を始めるつもりで、まず奈良のスパルタ式進学塾の専任講師となって全国レベルの難関校に合格させるノウハウを学びました。次いで大阪の大手塾の取締役になり、経営のノウハウを学び、開業資金を稼ぎました。そして35歳ごろいよいよ大阪で塾の自営を始めまし…