《 夕餉は葱たっぷりのにゅう麺に 玉子を溶き入れる 》 彫像の頬の青みし夕月夜 山田禮子 くつきりと筑波稜線夕月夜 布川直幸 蒼い宵仄かに懸かる夕月夜 アロマ シネマ果て京の四つ辻夕月夜 中川すみ子 夕月夜小舟行き交ふボスポラス 田中信行 ネックレス外す窓辺や夕月夜 大川暉美 路地に聞く佃囃子や夕月夜 荒井ハルエ…
霧降るか冬夜密なる刻流れ 岡本眸 冬霧の風にかしぎしひとところ 荒井和昭 冬霧の濃淡かそか水墨画 アロマ ぼんやりと朝日膨らむ冬の霧 犬塚芳子 冬霧に八頭身のシルエット 伊藤稔代 冬霧に山なみ動くごとくなり 近藤きくえ 一日のはじめ冬霧濃く重く 中島知恵子 門口に冬霧白く流れ来て アロマ 機関車の蒸気紛れる冬の霧 竹内悦子 …