霜の縁取る葉っぱは芸術よ
蕗の薹ちらす味噌汁朝の霜 中澤文次郎 野の闇のひそと動きて霜生るる 長山あや 踏みに行く空地はどこも霜ばしら 倉持梨恵 霜柱関東ローム層に50センチ アロマ 霜の朝地はきらめきて息を吐く 長山あや 日当りて霜の落葉の動きけり 井口三千子 ワイパーで水霜拭きて飛騨を発つ 宮川典夫 霜日和巣箱の穴のよく見えて 代田幸子 …
蕗の薹ちらす味噌汁朝の霜 中澤文次郎 野の闇のひそと動きて霜生るる 長山あや 踏みに行く空地はどこも霜ばしら 倉持梨恵 霜柱関東ローム層に50センチ アロマ 霜の朝地はきらめきて息を吐く 長山あや 日当りて霜の落葉の動きけり 井口三千子 ワイパーで水霜拭きて飛騨を発つ 宮川典夫 霜日和巣箱の穴のよく見えて 代田幸子 …
生り年の柚子の明るし長寿村 中村房子 柚子の木に正月の日の滴れる 大坪景章 柚子の香の一品夕の藍小鉢 塩路五郎 柚子の実の黄ばみ初めたり雨催ひ 三輪慶子 柚子の皮散らしたかやく饂飩かな アロマ ぼた雪や柚子を残せし枝撓む 今泉あさ子 百年の枝にたわわの柚子を捥ぐ 須賀敏子 藁屋あり築地塀あり柚子は黄に 山本町子 水尾の里の黄昏…