「ペテロの葬列」の日記一覧

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宮部みゆき著『ペテロの葬列』

いつもはずれの無い宮部女史ですが、一段と面白いミステリーでした。 読んでいて、宮部さんはこの本を読んでいるなと思ったのですが… 『心をあやつるる男たち』 https://amzn.to/2vAzfeN ビンゴでした。巻末の参考資料に書かれていました。 興味のある方は、この本も読んでおくといいですよ。 それにしてもバスジャック事件に巻き込まれた主人公が最後に受ける仕打ちに、酷すぎる…と…

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再び起こったバスジャック事件

宮部みゆきの「ペテロの葬列」を読了した。著者は直木賞作家で、ミステリー、時代劇、ファンタジー等、レパートリーの広い作家である。本書は、最近の著者には珍しい現代物で、「誰か」「名もなき毒」に続く杉村三郎シリーズの第三作である。  本書の主人公は、大財閥今多コンツェルン会長今多嘉親の妾腹の娘菜穂子の婿で、いわゆる逆玉の輿結婚であり、本社で社内報発行に携わっている。無類の善人でかつ思い遣りがあり、冷静…