冬もみぢ艶やかなりし境内に
冬もみぢ虚実は風の渦の中 伊藤希眸 石垣は砲台跡や冬もみぢ 野田光江 冬もみぢ艶やかなりし境内に アロマ 弟子の句を選べば温し冬もみぢ 山田六甲 尼僧往く高野の町の冬もみぢ 細川コマヱ 冬みぢ東山負ふ永観堂 東亜未 坂あれば駈けあがる癖冬もみぢ 本河康子 枯色も加はつてゐし冬紅葉 稲畑汀子 日の透きて学習院…
冬もみぢ虚実は風の渦の中 伊藤希眸 石垣は砲台跡や冬もみぢ 野田光江 冬もみぢ艶やかなりし境内に アロマ 弟子の句を選べば温し冬もみぢ 山田六甲 尼僧往く高野の町の冬もみぢ 細川コマヱ 冬みぢ東山負ふ永観堂 東亜未 坂あれば駈けあがる癖冬もみぢ 本河康子 枯色も加はつてゐし冬紅葉 稲畑汀子 日の透きて学習院…
人家果て夏草の野の果もなく 谷榮子 夏草に汽罐車の車輪来て止る 山口誓子 甘樫の丘の夏草風騒ぐ 稲岡長 夏草や売地の札のそこここに 家塚洋子 夏草の青さざ波や宮の趾 長谷川翠 保津峡にトロッコ行けば夏草匂う アロマ 夏草や大型店のなぐり込み 長谷川歌子 夏草のはびこる島の滑走路 大室恵美子 夏草の匂ひの電話ボックスヘ 涼野海音 夏草や基地の…
山荘に夏鶯を聞く夕べ アロマ 蕎麦処夏鶯を聞いている アロマ 夏鶯風の触るるは葉先より 高村令子 富士とても遠目がよけれ夏鶯 鷹羽狩行 眠気さそふ夏うぐひすの遠き音は 島谷征良 夏うぐひす啼いて保津峡ひとり占め 山口明子 里山の夏鶯の機嫌よし 佐藤玲子 谷渡る夏うぐひすの舌かろし 鎌倉喜久恵 回廊に夏鶯を聞く高野 鵜飼紫生 ビ…