2023年09月07日(木)08:00 会員以外にも公開 蒼秋 平安の恋歌和泉式部 蒼秋的徒然草 古代のロマン つれづれと そらぞみらるる おもうひと あまくだりこん ものならなくに なんとなく悲しい想いで空を仰いでいます。 恋しく思っているあの方が空から 降りて来るというわけでもないのに。 どんなに恋しく思い合っていても 女性は ただ待つばかり ただ空を眺めるという静かな動作に 不安で悲しい心情を詠んでいます #日本の古代 …
2020年06月03日(水)05:36 会員以外にも公開 蒼秋 千年の恋歌シリーズ 伊勢物語より 千年の恋歌シリーズ 伊勢物語 在原業平より 読み かすがのの わかむらさきの すりごろも しのぶのみだれ かぎりしられず 現代語訳 春日野の若々しい紫草で染めた衣の、 しのぶ摺りの模様が乱れているように、 私の心は、美しいあなた様への恋を 忍んで 限りなく乱れております。
2019年05月02日(木)12:57 会員以外にも公開 蒼秋 父の絵日記 千年の恋歌 恋人と呼びたい 父の絵日記 千年の恋歌 万葉集より(詠み人不詳) 妹(いも)と言わば 無礼(なめ)し恐(かしこ)し しかすがに 懸(か)けまく欲しき 言にあるかも 意 恋人と言うには無礼で恐れ多い でも あなたにつけたい言葉だなぁ
2019年05月01日(水)11:42 会員以外にも公開 蒼秋 父の絵日記 千年の恋歌 父の絵日記 千年の恋歌 万葉集より(詠み人不詳) 住吉(すみのえ)の 小集楽(をづめ)に出でて 現(うつつ)にも 己妻(おのづま)すらを 鏡と見つも 意 住吉の橋のたもとの野遊びに出てところ 本当に 自分の妻ながら 鏡のように 美しく輝いて見えたよ。 ↑ どうだ! 俺の嫁さん 綺麗だろ~~ ・と思うは 夫の欲目というものだろうけど こういうのって 良いよね。
2019年03月07日(木)13:05 会員以外にも公開 蒼秋 千年の恋歌 恋ひ恋ひて 逢へる時だに 愛(うつく)しき 言尽くしてよ 長くと思はば 大伴坂上郎女 意味 恋しくて恋しくて 思い続けてきて やっと逢うことができたその時だけだけでも 優しい言葉を たくさん言ってください。 二人の関係が長く続くと思うのなら。
2018年07月16日(月)14:03 会員以外にも公開 蒼秋 千年の恋歌番外編 十五夜(中秋の名月) 旧暦八月十五日。 いわゆる「十五夜」、「中秋の名月」ですね。 月々に 月見る月は 多けれど 月見る月は この月の月 ~作者不明
2018年07月05日(木)08:05 会員以外にも公開 蒼秋 千年の恋歌シリーズ 大伴坂上郎女 万葉集 夏の野の茂みに咲ける姫百合の 知らえぬ恋は苦しきものぞ 夏、多くの草のなかでひっそり咲いている姫百合のように、 あなたに知られない恋はとても苦しい
2018年06月28日(木)08:07 会員以外にも公開 蒼秋 千年の恋歌シリーズ 藤原定家 新古今和歌集 藤原定家 かきやりしその黒髪のすぢごとに うち臥すほどは面影ぞ立つ あの日 かき撫でた黒髪の その一筋一筋までも はっきりと 独り寝ている時には いつもあの人の面影が浮かんでくる
2018年06月26日(火)07:56 会員以外にも公開 蒼秋 千年の恋歌シリーズ 和泉式部 黒髪の乱れも知らずうち臥せば まづかきやりし人ぞ恋しき 「あまりの悲しさに思い乱れて、髪がめちゃくちゃになるのもかまわずわっと泣き臥すと、こんな時にはすぐ側に寄って、髪を撫でては慰めてくれたあの人の事が恋しくてなりません」 『和泉式部集全釈[正集篇]』(佐伯梅友・村上治・小松登美著)