さんが書いた連載むかし話(パロディ)の日記一覧

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浦島太郎の真実

     (なんとなくこぶとりじいさんの真実から続く) 鬼との楽しい宴会に少しばかり飽きてきた小太り爺さん。 なんとなく残してきたばあさんが恋しくなってきました。 「そろそろ家に帰ることにするわ。」 「え?家に?」 「うんうん。ばあさんが心配しながら待ってるだろうし。」 「その年で、あなたにばあさんがいたんですか?」 「何アホなこと言うてんねん!ばあさんと言うのは女房の事じゃよ。」 「え?…

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こぶとりじいさんの真実

      (なんとなく桃太郎の真実から続く) 桃太郎が持ち帰った鬼の財宝のおかげで、老夫婦は俄か成金となった。 これまでの生活ぶりは一変し、村一番の大きな屋敷を立てた。 毎日のように村人を招き入れ、宴会三昧の暮らしぶりだ。 それを妬んだのが隣に住んでた老夫婦だ。 「あんた!あんたも鬼退治に行ったら?」 「何言うてんねん!お前が川で大きな桃を拾ってくるのが先やろ!」 「そんなうまい話、何…

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鬼の悩み

むかしむかし あるところに「福」という名前の鬼がおりました。  鬼は~外、 福は~内♪ 節分になると、あちらこちらの家で豆撒きが始まります。  鬼は~外、 福は~内♪  鬼は~外、 福は~内♪ 福という名前の鬼はどうしたらいいかわからず とうとう 市役所に行って名前を変えました。 ヾ(--;)ぉぃぉぃ

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舌切り雀(親子編)

ノリを食べたというだけでおばあさんに舌を切られ、自力でノリを作ろうと製糊工場に就職した途端に首を切られたスズメは、泣きながら家に帰りお父さんスズメに正直に話しました。 「なんというだらしない息子なんだ!!」 泣きながら正直に親に話したというのに、お父さんスズメは激しく怒り出したのです。 「人の物を盗み、仕事もまともにできない上に、めそめそと泣くことしかできないのか!そんな奴はわしの息子じゃ…

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舌切り雀(雇用労働者編)

おばあさんが作ったノリを食べて舌を切られたスズメ君。 人の物を勝手に食べたことを猛省しました。 「ああ、おばあさんが怒るのも当然だよな~。精魂込めて育てた米で作ったノリを、横からちょいと拝借したんだからな。誰だって怒るよな。」 舌を切り取られた痛みに耐えながらも、人を恨むことなく、自らの行動を深く反省していました。 それにしてもまだノリを食べたいスズメ君。 「よし!こうなったら自分でノリ…

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舌切り雀(現代バージョン)

■その1 むかしむかし (現代バージョンなのに、むかしむかしから始まります。) あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでおりました。 ある日の事、障子を張り替えようとおばあさんがノリを作りました。 (現代バージョンなのに、障子を張り替えるおばあさん) するとどこからともなく一羽のスズメが飛んできて、おばあさんがつくったノリを食ベてしまったのです。 「こらー!このいたずらスズメめー!…